最新記事

平昌五輪

北朝鮮、五輪閉会式に韓国軍哨戒艦攻撃の金英哲・労働党副委員長を派遣

2018年2月22日(木)18時38分

2月22日、韓国統一省は、北朝鮮が平昌冬季五輪の閉会式に、朝鮮労働党中央委員会の金英哲(キム・ヨンチョル)副委員長らを派遣する予定だと明らかにした。写真は2007年12月、板門店で行われた南北長官級会談に参加する同副委員長(左)。代表撮影(2018年 ロイター)

韓国統一省は22日、北朝鮮が平昌冬季五輪の閉会式に、朝鮮労働党中央委員会の金英哲(キム・ヨンチョル)副委員長らを派遣する予定だと明らかにした。

同省の発表文によると、副委員長ら北朝鮮代表団は陸路で訪韓し、25日から3日間滞在するもよう。

副委員長と代表団は、滞在中に韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会見する予定だという。具体的な日程は明らかにされていない。

トランプ米大統領の長女イバンカ大統領補佐官もほぼ同時期に韓国を訪問し、23日夜に文大統領と青瓦台(大統領府)で会食する予定だが、米政府高官によると北朝鮮当局者と面会する計画はない。

金英哲氏は人民軍偵察総局の総局長を務め、2010年に韓国海軍哨戒艦「天安」号が沈没し46人の死者を出した事件にかかわったとみられている。

金氏は米韓の制裁対象となっているが、韓国大統領府筋は五輪のために受け入れる方針を決めたと明らかにした。韓国は米国に金氏の訪問計画を伝え、同氏の入国について協議しているという。

北朝鮮代表団には金氏のほか、祖国平和統一委員会の李善権委員長が加わる。李氏は今月、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長と共に五輪の開会式に合わせて訪韓した。

[ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



promotion.jpgニューズウィーク日本版 2/27号
特集:韓国人の本音 ピョンチャン五輪と南北融和


平昌五輪での北朝鮮の融和外交が世界を驚かせたが、当の韓国人は南北和解と統一をどう考えている?

ルポ 「南北融和」韓国人のホンネ
メディア 保守vs革新の埋まらない溝
視点 半島外交の主導権を取り戻した文在寅



【紙版】
amazon.pngrakuten.png7net.png

【デジタル版】
kindle.pngkobo.pnghonto.pngbooklive.png

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!

気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを

ウイークデーの朝にお届けします。

ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾経済、今年6%近く成長する可能性=統計当局トッ

ビジネス

在欧中国企業、事業環境が6年連続悪化 コスト上昇と

ワールド

豪10月就業者数は予想以上に増加、失業率も低下 利

ワールド

ロシアとカザフスタン、石油分野の関係強化で合意 首
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編をディズニーが中止に、5000人超の「怒りの署名活動」に発展
  • 4
    炎天下や寒空の下で何時間も立ちっぱなし......労働…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 7
    ついに開館した「大エジプト博物館」の展示内容とは…
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 10
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中