最新記事

仮想通貨

韓国、仮想通貨の取引禁止法を準備 取引所の脱税捜査で相場20%下落

2018年1月11日(木)17時14分

1月11日、韓国の朴相基(パク・サンギ)法相は、仮想通貨の取引所取引を禁止する法案を法務省が準備していることを明らかにした。写真は各種仮想通貨の交換レートを表示する電子ボード。韓国ソウルで昨年12月撮影(2018年 ロイター/Kim Hong-Ji)

韓国の朴相基(パク・サンギ)法相は11日、仮想通貨の取引所取引を禁止する法案を法務省が準備していることを明らかにした。これとは別に、警察・税務当局が今週、複数の国内大手取引所を脱税の疑いで捜索したことも明らかになった。

一連の発表を受けてビットコイン相場が急落するなど、内外の仮想通貨市場に混乱が広がった。

法務省によると、朴法相は会見で「仮想通貨を巡る強い懸念があり、法務省は基本的に、取引所を通じた仮想通貨の取引を禁止する法案を準備している」と述べた。

法務省の報道官は仮想通貨の取引禁止法案について、企画財政省や金融規制当局など他の組織と「十分な議論」を行った上で発表したと説明した。

法案が作成されても立法化には国会(定数297)で過半数の支持を得る必要があるため、成立まで数カ月あるいは数年かかる可能性もある。

韓国のビットコイン相場は法相の発言を受けて21%急落した。ただそれでも他国の水準を30%近く上回っている。

ビットスタンプ取引所のビットコイン相場は一時10%超下落した。

株式市場でもビットコイン関連株の下げがきつく、韓国最大のビットコイン取引所に出資するビデンテ<121800.KQ>とオムニテル<057680.KQ>はともにストップ安を付けた。

こうした中、韓国の警察・税務当局は今週、コインワンやビッサムなど複数の国内大手仮想通貨取引所を脱税の疑いで捜索した。

NHインベストメント・アンド・セキュリティーズの仮想通貨アナリスト、Park Nok-sun氏は、韓国の仮想通貨市場でみられる群集行動を巡り懸念が高まっていたと指摘。「取引を始める投資家がなお増える中、一部の当局者は一段の規制強化を求めている」と述べた。

[ソウル 11日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


ニューズウィーク日本版のおすすめ記事をLINEでチェック!

linecampaign.png

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン新最高指導者、新年を「抵抗経済」の年と位置付

ワールド

IRGCコッズ部隊司令官、抵抗戦線を称賛 ハメネイ

ワールド

中国、中東での戦争終結呼びかけ 経済的影響を警告

ワールド

イスラエル軍、テヘランに新たな攻撃開始 イラン「ミ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 5
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「嘘でしょ!」空港で「まさかの持ち物」を武器と勘…
  • 9
    将来のアルツハイマー病を予言する「4種の先行疾患」…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 9
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 10
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中