最新記事

クリスマス

史上最もハッピーなクリスマスソング? 200曲を分析し、科学の力で完成

2017年12月18日(月)17時45分
松丸さとみ

200曲以上を分析して作られたクリスマスソング「Love's Not Just For Christmas」YouTube

<ボストン音楽院のジョー・ベネット博士が史上最もハッピーなクリスマス・ソングを作るべく200曲を分析し、1曲を完成させたが、さてその成果は...>

「お約束」を盛り込んだハッピーソング

「史上最もハッピーなクリスマス・ソング」が完成した。米国マサチューセッツ州にあるボストン音楽院のジョー・ベネット博士が、クリスマス・シーズンに好んで聞かれる200曲に上る曲の歌詞、テンポ、調性、ボーカルを分析。その結果をもとにして、史上最もハッピーなクリスマス・ソング「Love's Not Just For Christmas(ラブズ・ノット・ジャスト・フォー・クリスマス)」を完成させた。

ベネット博士が自身のウェブサイトで公表している論文によると、今回分析したのは、音楽配信サービスのスポティファイのUK版で、2016年12月25日の週に最も聞かれた200曲。うち78曲がクリスマスをテーマにした曲だった。

これらを分析したところ、歌詞には「サンタ」、「雪」、「家」、「平和と愛」という言葉が頻繁に登場。サビの部分にはソリの鈴の音(シャンシャンシャンシャンというあの音)が使われるのが大事なポイントのようだった。さらに、長調(CメジャーまたはAメジャー)でテンポは1分間に115ビート、4分の4拍子がカギだ。

ヒットメーカーが作曲を担当

ベネット博士は、作曲家は通常、自分の経験や音楽スキル、好みを組み合わせて曲作りをするため、「いい曲が出来上がる単純な調合法があるわけではい」とデイリーメールに話した。200曲を分析したからといって、その結果を曲に落とし込むのは簡単な作業ではなかったようだ。

しかしベネット博士が分析した結果は、これまでカイリー・ミノーグやブリトニー・スピアーズに曲を提供してヒットさせた経歴を持つプロの手によって、1曲のクリスマス・ソングに仕立て上げられた。作曲家のスティーブ・アンダーソン氏が、ハリエット・グリーン氏と共同で「世界で一番幸せな気分になれるクリスマス・ソング」として作り上げのが、前述の「ラブズ・ノット・ジャスト・フォー・クリスマス」だ。

Love's Not Just For Christmas「ラブズ・ノット・ジャスト・フォー・クリスマス」
今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ユーロ相場が安定し経済に悪影響与えないよう望む=E

ビジネス

米製薬メルク、肺疾患治療薬の英ベローナを買収 10

ワールド

トランプ氏のモスクワ爆撃発言報道、ロシア大統領府「

ワールド

ロシアが無人機728機でウクライナ攻撃、米の兵器追
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 2
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 3
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、「強いドルは終わった」
  • 4
    「ヒラリーに似すぎ」なトランプ像...ディズニー・ワ…
  • 5
    犯罪者に狙われる家の「共通点」とは? 広域強盗事…
  • 6
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 7
    名古屋が中国からのフェンタニル密輸の中継拠点に?…
  • 8
    自由都市・香港から抗議の声が消えた...入港した中国…
  • 9
    人種から体型、言語まで...実は『ハリー・ポッター』…
  • 10
    「けしからん」の応酬が参政党躍進の主因に? 既成…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 3
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸せ映像に「それどころじゃない光景」が映り込んでしまう
  • 4
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、…
  • 5
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 6
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 7
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 8
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 9
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 10
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 7
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中