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アラジン実写版に北欧の王子が登場 「白人のために作られた役」と批判殺到

2017年9月11日(月)19時33分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

問題は、ハリウッドの乏しい人種多様性

ハリウッドの映画界が白人ばかりという点は以前から問題視されている。2016年2月に公開された、南カリフォルニア大学(USC)アネンバーグ・コミュニケーション・ジャーナリズム学部による調査報告からは、「白人優位なハリウッド」が単なる言いがかりでないことがわかる。

2014~2015年に発表された映画やテレビ番組414本のうち、白人以外の監督作品はわずか13%で、演者にも同じことが言える。2016年の第88回アカデミー賞の演技部門にノミネートされた20人は、すべて白人だった。

ハリウッドの人種問題に厳しい態度を貫くことで知られる、アフリカ系アメリカ人のスパイク・リー監督は、「アカデミー賞を狙えるような役柄にマイノリティーの役者がキャスティングされないのは映画会社の責任」だと言いきった。

マイノリティーの役者のキャスティングが長らく難航した一方で、すんなりと決定事項として発表された白人キャラクター「アンダース王子」。公開前からいろいろな意味で話題になってしまった彼が感じるプレッシャーは主役級だろう。

【参考記事】黒人少年の内面の旅にそっと寄り添う『ムーンライト』
【参考記事】アカデミー賞を取り損ねた名優、名子役、名監督......

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