最新記事

殺虫剤フィプロニルが混入した卵、EU加盟国など世界40カ国で発見

2017年9月5日(火)16時43分

9月5日、殺虫剤フィプロニルが混入した卵が世界40カ国で見つかり、うち欧州連合(EU)加盟国が24カ国に上ることが分かった。ドイツのDPA通信が報じた。写真はベルギーのアントワープ近郊ウォルテルで8月撮影(2017年 ロイター/Francois Lenoir)

殺虫剤フィプロニルが混入した卵が世界40カ国で見つかり、うち欧州連合(EU)加盟国が24カ国に上ることが分かった。ドイツのDPA通信が5日報じた。

欧州のスーパーマーケットでは、数百万個の卵が棚から回収される事態となっている。監督当局の一部は、多くの汚染卵がクッキーやケーキ、サラダなど加工製品の形ですでに流通しているとの懸念を表明した。

DPAによると、EUの農業相らは5日にエストニアの首都タリンで会合を開き、問題について話し合う。

欧州委員会の広報官は、EU加盟国で影響がないのは現時点でリトアニア、ポルトガル、キプロス、クロアチアだけだと認めたもよう。EU外では米国、ロシア、南アフリカ、トルコなどでも問題の卵が見つかったという。

オランダとベルギーの当局は、汚染源がオランダにある洗浄剤サプライヤーであることを突き止めた。8月には清掃会社チックフレンドを経営するオランダ人2人が逮捕された。

汚染された卵は、大量に摂取しなければ健康被害はないものの、フィプロニルは、人の臓器障害につながる危険がある。

フィプロニルはダニやノミの駆除に広く使用されているが、家畜小屋など食品流通に連なる場所での使用は禁止されている。

[フランクフルト 5日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

ウクライナ、武器輸出開始へ 戦時技術を資金源に

ワールド

米軍、インド洋でベネズエラ関連原油タンカーを臨検 

ビジネス

米国株式市場=上昇、テクノロジー株の回復続く

ビジネス

NY外為市場=円上昇、155円台半ば 中国の米国債
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 2
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...周囲を気にしない「迷惑行為」が撮影される
  • 3
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近したイラン製ドローンを撃墜
  • 4
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 5
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「二度と見せるな」と大炎上...女性の「密着レギンス…
  • 8
    変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本の…
  • 9
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 10
    【銘柄】なぜ?「サイゼリヤ」の株価が上場来高値...…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 7
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 8
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中