最新記事

アメリカ政治

米司法長官、ロシアとの接触巡る捜査に不関与表明 民主は辞任迫る

2017年3月3日(金)09時21分

 3月2日、セッションズ米司法長官(写真)は昨年の大統領選期間中に駐米ロシア大使と面会していた問題を巡り、選挙について話し合われたかどうかを調べる捜査に関与しないと述べた。司法省で撮影(2017年 ロイター/Yuri Gripas)

セッションズ米司法長官は2日、昨年の大統領選期間中に駐米ロシア大使と面会していた問題を巡り、選挙について話し合われたかどうかを調べる捜査に関与しないと述べた。

セッションズ氏は、昨年9月の面会はロシア大使の要請だったと説明。選挙に関連してロシア側と接触したことはないと明言した。

ただ、議会の指名承認公聴会で面会の事実を明らかにしなかったことは問題なかったとし、トランプ陣営関係者としてではなく、上院議員として面会したと釈明した。

セッションズ氏は「選挙に関連する問題には関与してこなかった」と説明。これに対し、民主党下院トップのペロシ院内総務は「(指名承認公聴会での)偽証を言い逃れるための限定的な捜査不関与や反省」は全く不適当だと批判し、あらためて辞任を求めた。

セッションズ氏が捜査に関与しないと表明したことで、司法長官が捜査の経過報告を受けないほか、連邦捜査局(FBI)が起訴に踏み切った場合も司法省による対応決定にも関与しないことになる。



[ワシントン 2日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トランプ米大統領「FRB議長は利下げを」、民間雇用

ビジネス

米ADP民間雇用、5月3.7万人増に鈍化 予想大き

ビジネス

マツダ、山口・防府工場でEV生産 既存拠点で混流 

ビジネス

ドイツ、法人税軽減策を閣議承認 460億ユーロ規模
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 4
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 5
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 6
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 7
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 8
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 9
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 10
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中