最新記事

日韓関係

韓国外交部、釜山市らに慰安婦問題の「少女像」移転を求める

2017年2月23日(木)21時30分
ニューズウィークウェブ編集部

ジョ報道官は、「ソウルの日本大使館近くの少女像にもこの基準を適用することになるのか」という質問に「そうだ」と回答、毎週水曜日に慰安婦問題の抗議集会が行われているソウルの日本大使館前からも少女像を移転すべきだという認識を明らかにした。また、今回の公文書が自治体に対して圧力をかけるものではないか? という指摘に対しては「圧力や強要をするためではなく、政府の立場をもっと明確に自治体に伝達するために行った」と説明した。


今回、韓国外交部が釜山市などに送った公文書の内容は以下の通り。


受信 釜山広域市議会会長、釜山広域市長、釜山広域市東区庁長
発信 外交部長官(北東アジア局長)

昨年末、駐釜山日本総領事館の裏門の隣に設置された少女像の位置が、外交公館の保護に関する国際儀礼と実践面で望ましくないという立場をお知らせします。

これらのことから、外交部は慰安婦問題を、歴史の教訓として長く記憶することに、より適切な場所へ同少女像を移す案について、政府、自治体、市民団体など関連当事者たちが知恵を集める必要があると思います。

併せて、最近、釜山市議会で議論されているとされる「釜山市日本軍慰安婦被害者支援及び記念事業に関する支援条例案」と関連し、外交部では被害者を支援して記念事業を施行しようという趣旨そのものには異論はないが、同条例案推進・審議過程で前述の外交公館の保護と関連した国際儀礼や慣行を十分反映していただくことを要請いたします。了

外交部 長官
日時 2017年2月14日

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ネクスペリア中国部門「在庫十分」、親会社のウエハー

ワールド

トランプ氏、ナイジェリアでの軍事行動を警告 キリス

ワールド

シリア暫定大統領、ワシントンを訪問へ=米特使

ビジネス

伝統的に好調な11月入り、130社が決算発表へ=今
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 10
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中