最新記事

米大統領

親馬鹿トランプ、イバンカをかばい「利益相反」体質さらす

2017年2月9日(木)15時43分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

パパはアメリカ大統領、夫は大統領上級顧問のイバンカ Kevin Lamarque-REUTERS

納税証明書も出さない、自分の会社も経営を息子たちに任せただけで売却しない──大統領選の最中から懸念されてきたドナルド・トランプの「利益相反」問題が、こんなにわかりやすい形で表沙汰になるなんて、誰が想像しただろう。

【参考記事】トランプファミリーの異常な「セレブ」生活

トランプの長女イバンカがプロデュースするファッション・ブランド「イバンカ・トランプ」の取り扱いを米百貨店ノードストロームが止めたことについて、「不公平だ」とツイートしたのだ。「ノードストロームは娘のイバンカを不公平に扱っている。彼女は素晴らしい人間だ。私が正しい行いをするよう常に背中を押してくれる。ひどい話だ!」

娘がよほどかわいいのだろう。最初プライベートのツイッターアカウントからこのツイートを出した後、大統領専用のツイッターアカウントでさらにリツイートした。

ノードストロームは先週、「イバンカ」製品の取り扱い中止を発表した際、理由は売り上げが落ちたからだと説明していた。ロイターに語ったところでは、「イバンカ」製品の売り上げは1年ほど前から減りはじめ、この半年では急減していたという。

トランプ最強のディフェンダー、ショーン・スパイサー報道官は「大統領には自分の娘を守る権利がある」と語った。そしてノードストロームの決定は政治的な動機に基づくものだと言った。

【参考記事】サタデー・ナイト・ライブに「スパイサー報道官」が笑劇デビュー!

英フィナンシャル・タイムズ紙によると、トランプの名がつく製品をボイコットする #GrabYourWallet という運動があるのは事実。だがノードストロームは、純粋にビジネス上の決定だという。高級百貨店のニーマン・マーカスなど他の小売店でもイバンカ・ブランドの取り扱いを止めたところがある。

イバンカはトランプの長女。大統領上級顧問に就任した夫ジャレド・クシュナーとともにトランプの実質的なブレーンを務めるといわれる。元モデルで3人の子供を育てながら経営者やファーストレディーの代わりも果たすなど日本の一部にもファンが多い。

【参考記事】ファーストレディーは才女イヴァンカ?

だが、イバンカ・ブランドを捨てたノードストロームの株価は、ロイターによると、3.7%上昇した。トランプの圧力に対する最初の勝利、だろうか。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

スーパー・マイクロ、通期売上高見通し引き上げ サー

ワールド

民主党上院議員ら、ウォーシュ氏のFRB議長指名手続

ビジネス

エヌビディア、オープンAIへの200億ドル投資で近

ワールド

トランプ氏「選挙国営化」発言に野党反発、与党内から
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 3
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 4
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 5
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 6
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 7
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 8
    最長45日も潜伏か...世界が警戒する「ニパウイルス」…
  • 9
    ICE射殺事件で見えたトランプ政権の「ほころび」――ア…
  • 10
    少子高齢化は国防の危機──社会保障を切り捨てるロシ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 8
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 9
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 10
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中