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【写真特集】世界が抱える環境移民という時限爆弾

2017年1月18日(水)18時00分
Photographs by ALESSANDRO GRASSANI

HAITI

国連によれば、干ばつやハリケーン、洪水の頻度が高くなればなるほど、ハイチが受ける影響も増幅されていく。ハイチでは森林伐採が進み過ぎ、国土がほぼ丸裸だ。そのため自然災害の影響を受けやすく、農村部から都市部への人口流入も止まらない。首都ポルトープランスへは毎年、数千人の環境移民が流入。今ではこの街の外で生まれた住民が半分を占める


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アズエイ湖
首都ポルトープランスから東へ60キロほどにあるアズエイ湖には、枯れたヤシの木々が残る。周
囲の家や農場をのみ込みながら広がり続け、面積は過去10年で倍になった。気候変動で降雨量が増えたことが主要因と科学者らは指摘している


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アンス・ア・ピトル
ドミニカ国境のアンス・ア・ピトルの難民キャンプ。2015年に不法滞在者対策を強化したドミニカから追放された数百人のハイチ人が暮らす。このため干ばつなどを逃れた地方の人々は、大都市を目指すようになっている


撮影:アレッサンドロ・グラッサーニ
1977年、イタリア生まれ。広告業界で仕事を始め、国際イベントや社会的テーマを扱ってきた。個人的なドキュメンタリー・プロジェクトとして、主に気候変動や戦争が人々に与える影響について、長期にわたって取材をしている

Photographs by Alessandro Grassani-Institute

<本誌2016年8月16&23日号掲載>


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