最新記事

ハッカー

サイバーテロが浮き彫りにしたIoT時代のネットセキュリティ

2016年10月28日(金)18時15分
ライアン・マシュー・ピアソン ReadWrite[日本版]編集部


IoT時代のスクイズボトル 「ハイドレート・スパーク・スマート・ウォーター・ボトルは、アプリと連携してあなたが水分補給の必要なタイミングを教えます」。でも、教えてもらう頃には飲み干してるかも?

 しかし、トイレットペーパーホルダーがインターネットに接続する必要はあるのだろうか? 残り少なくなったかどうかなど、通知されずとも見たらわかることではないか。

 そして、ブタの貯金箱の中身がいくらあるかを知るためのアプリが本当に必要なのだろうか? スマートフォンやインターネットに繋がっていなくても、中にいくら入っているか表示するインターフェイスを備えたものは他にいくらでもある。

 スマート水筒については触れたくもないのだが、我々は水を飲むのも忘れるほど馬鹿になってしまったというのだろうか。脱水を防ぐためや、水分補給を促すことを忘れる教員の代わりとして、使用されるのであればわからなくもない。

 だが、数千年続いている我々人類は、水を飲む時間を教えてくれるような技術がなければ今日まで生きながらえていなかった、ということもないだろう。

 我々が生きている現代というものは、あらゆる企業がいかに製品をIoTに結びつけようかと考えている時代だ。ジェフ・ゴールドブラム氏作 ジュラシックパークの登場人物のイアン・マルコムは、次のようなセリフを残している。「あの科学者たちは考えるのをやめるべきときでさえも、自分の考えで頭がいっぱいになっている。」

「セキュリティ」が国家を支える

 IoTは、自動運転車やスマートハイウェイなどといった未来の訪れを示すものだ。我々が必要だと思う前にそのニーズが満たされ、あらゆる人がいつでも必要なときに必要な情報にアクセスできる世の中を作るという大掛かりな計画である。

 そのビジョンの実現までに、技術の成長とそれに伴うセキュリティのバランスを取ることが重要だ。米国内3000万戸が、来年にはIoTデバイスで満たされると言われるなか、そのセキュリティが後回しにされてはいけない。攻撃は最大の防御、とよく言われるが、それと同様に「防御は最大の攻撃」でもあるのだから。

関連記事:ハッカーは遠隔操作で車を暴走させられる

 個人的には、インターネット上のセキュリティを国家レベルで高めるため、セキュリティ関連の国家資格が近々誕生すると考えている。IoTの時代は、もうその域にまで達しているのだ。

footerlogo.png
ReadWrite[日本版]編集部

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:高市トレード、個人も順張り 反転リスクに

ワールド

中国、国防産業監督機関の元幹部を汚職で起訴

ワールド

韓国企画財政相、米投資案件を事前審査へ 法案可決前

ビジネス

英BP、第4四半期利益は予想通り 自社株買いを停止
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 2
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...周囲を気にしない「迷惑行為」が撮影される
  • 3
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 6
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 7
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 8
    変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本の…
  • 9
    衆院選で吹き荒れた「サナエ旋風」を海外有識者たち…
  • 10
    「二度と見せるな」と大炎上...女性の「密着レギンス…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 7
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 8
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中