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米高等教育

プライベートジェットで大学訪問すると合格?──米名門校の入り方

2016年9月6日(火)18時15分
リンゼイ・タッカー

 ゴールデンによると、アメリカの大学は裕福な家庭の子どもを囲い込むため、ずい分前から名門の進学校などにリクルーターを送り込んでいる。マジェランの大学ツアーに参加したとわかれば、それだけでもう合格は約束されたも同然で、本人は努力をしなくなる。ゴールデンは前述の著書に「金とコネがどんどん大学の入学制度を汚し、信用と価値を落としている」と書いた。

【参考記事】ハーバードはどうしてホームレス高校生を何人も合格させるのか?

 もしアメリカの高等教育の重要な使命が、貧乏に生まれても努力次第で成功できるチャンスを増やすことだとするなら、今の教育制度は破綻している。大学が欲しいのは、すでに社会の最上位にいる家族とその子どもたちだ。ある調査では、出願する大学を訪問して簡単な面接を受けるだけで、大学側に志望の本気度が伝わり、合格の可能性が高まるという結果も出たが、大学を訪ねるための高い旅費を払えるのは金持ちだけだ。

 大学のエリート主義は今に始まったことではないが、大学進学を取り巻くこうした現状は、アメリカの格差拡大の何よりの証拠だ。米大統領選を前に、学生ローンの負担の大きさや学費の高騰が問題視されてきたが、ゴールデンはそれ以上に、高額な大学ツアーが活況を呈す現状に危機感を募らせている。

「ジェット機による大学ツアーの参加費を払える親をもつ志願者がいる一方で、多くの学生が学費の工面に四苦八苦している。これがアメリカの現実だ」


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