最新記事

テクノロジー

夏休みの帰省渋滞も解消? 20年後の高速道路をつくる3つの技術とは

2016年8月13日(土)20時02分
ReadWrite[日本版]編集部


readwrite20160813202223.jpg

ワイヤレス充電

 KAIST(韓国科学技術院)の研究者が運転中に電気自動車を充電するための技術を開発した。路面に電磁場を発生させる回路を埋め込み、車内に取り付けられたコイルを使って電気に変換する仕組みである。この誘電技術がワイヤレス充電を可能にし、車に取り付けるバッテリーを80%ほど削減できるという。

 Solar Roadways(太陽光発電道路)はワイヤレス充電技術を開発している企業たちと継続的に協議しており、そのパートナー企業の少なくとも1社は75Km/hで走る車での試験に成功していると発表している。

高度道路交通システム

readwrite20160813202321.jpg 2050年までに先進国の人口の約86%が都市部に移り住み、それに伴い車の数も倍になると予測されている。高度道路交通システムは、今後の輸送・交通問題に対処するため設計されるものだ。このシステムは、張り巡らされたセンサーや、自動運転車同士の無線通信を使って、道路の利用効率を高める。

 高度道路交通システムは、自動運転車同士が多くのやりとりをし、交通の最適化のため、同時に車線や速度制限の自動的な変更を並行して行う。事故を防ぐための衝突防止システムや、事故の際の緊急対応システムなども重要な機能の1つである。

 渋滞というものは本当に厄介なものだ。その問題を少しでも緩和しようと、今年は新たに増えた祝日「山の日」を利用した人が多かったようだが、その努力は果たしてどこまで成果に結びついているのだろうか。

 日本中の高速道路で今現在も長時間のノロノロ運転を強いられている人々が、この時ほど「自動運転車とスマートハイウェイの早急な実現」を夢見ることはないだろう。

 

footerlogo.png
ReadWrite[日本版]編集部

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日本製鉄副会長が来週訪米、USスチール買収で働きか

ワールド

北朝鮮の金総書記、核戦力増強を指示 戦術誘導弾の実

ビジネス

アングル:中国の住宅買い換えキャンペーン、中古物件

ワールド

アフガン中部で銃撃、外国人ら4人死亡 3人はスペイ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた異常」...「極めて重要な発見」とは?

  • 3

    存在するはずのない系外惑星「ハルラ」をめぐる謎、さらに深まる

  • 4

    「円安を憂う声」は早晩消えていく

  • 5

    中国のホテルで「麻酔」を打たれ、体を「ギプスで固…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    無名コメディアンによる狂気ドラマ『私のトナカイち…

  • 8

    他人から非難された...そんな時「釈迦牟尼の出した答…

  • 9

    チャールズ英国王、自身の「不気味」な肖像画を見た…

  • 10

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 8

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 9

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 10

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中