最新記事

災害

【写真特集】エクアドル大地震、余震で阻まれる救助活動

交通網の寸断で被災地では水と食料が不足しているところも出ている

2016年4月21日(木)17時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

続く困難 太平洋岸の町ペデルナレスでは倒壊したホテルの下敷きになった人の救助活動が続いている Henry Romero-REUTERS

 先週の大地震で多数の死傷者が出た南米エクアドル沿岸部を、今週20日、マグニチュード6.2の大きな余震が襲った。最初の大地震で多くの建物が崩壊した被災地では、その後相次ぐ余震のために住民の救助活動が中断されている。また自宅に戻れない被災者が水や食料の不足を訴えている。

 先週16日にエクアドルで発生したマグニチュード7.8の大地震では、崩れた住宅の下敷きになるなどこれまでに570人が死亡し、現在でも150人以上の住民が行方不明のままになっている。けが人は7000人以上にのぼり、2万人以上が自宅に戻れず避難所などで寝泊まりしている。

 さらに20日の夕方、被災地を大きな余震が襲い、住民たちは建物の崩壊を恐れてあわてて道路に飛び出していたという。

【参考記事】日本とエクアドルの巨大地震は、環太平洋火山帯の地震活動が活発化している結果かもしれない

 最初の大地震から丸3日以上が経過した現地では、生存者が見つかる可能性が徐々に低くなっているが、住民の救助活動は度重なる余震のために中断され、思うように進んでいない。

 また、地震で道路が寸断されて救援物資が届いていない地域もあり、被災者に配給する水や食料が不足しているところも出てきている。


ecuador-02.jpg

エクアドル沿岸部の空撮写真では、町のあちこちで建物が崩壊しているのがわかる Guillermo Granja-REUTERS


ecuador-03.jpg

大地震で自宅が半壊した住民は余震を恐れて屋外で生活している Guillermo Granja-REUTERS

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

訂正-カンザスシティー連銀総裁、12月FOMCでも

ビジネス

米バークシャー、アルファベット株43億ドル取得 ア

ワールド

焦点:社会の「自由化」進むイラン、水面下で反体制派

ワールド

アングル:ルーブルの盗品を追え、「ダイヤモンドの街
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 7
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 8
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 9
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 10
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中