最新記事

オピニオン

テロは欧州からアメリカに飛び火する

2016年3月24日(木)19時30分
ジェームズ・カラファノ(ヘリテージ財団外交研究所・所長)

 より大きな課題は、国境を越えたイスラム過激派のネットワークを域内にはびこらせてしまったヨーロッパの過ちを繰り返さないことだ。失敗すれば、その触手はアメリカ中を覆うことになる。

【参考記事】テロリストに完敗したベルギー治安当局

 ISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)に触発されたイスラム過激派の脅威は世界共通だが、見た目まで同じというわけではない。ISISの刺激を受けて中東から遠く離れた国で勝手に過激思想を持つようになる「ホームグロウン(国内育ち)」テロリストやヨーロッパと中東を行ったり来たりする外国人戦闘員の増加により、西欧にもパリやブリュッセルで見たようなテロを起こせる組織が根付いてしまっている。

 外国人戦闘員の供給を断ち、潜在的脅威が社会に紛れ込む前に見つけ出すことも必要だ。責任ある移民政策や国境管理もだろう。

 何より、国土安全保障省がいい仕事をすることだ。ブリュッセルのテロから、我々は多くの教訓を学べる。きちんと関心を払っていれば、だが。

This article first appeared on The Daily Signal.
James Jay Carafano, a leading expert in national security and foreign policy challenges, is the Heritage Foundation's vice president for foreign and defense policy studies.

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国石油大手、ロシア産調達再開を模索 米国の制裁猶

ワールド

インドネシア中銀、予想通り金利据え置き

ビジネス

スイス中銀、25年に外貨購入拡大 米関税でフラン高

ワールド

26年公示地価は全国平均2.8%上昇、バブル後最大
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 3
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 6
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングア…
  • 7
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 8
    「危険な距離まで...」豪ヘリに中国海軍ヘリが異常接…
  • 9
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中