最新記事

家族

警官として助けた女の子を家族として愛するまで

I Adopted the Girl I Saved

2021年04月02日(金)17時30分
ブライアン・ザック(アリゾナ州警察警部補)

彼女が来て2カ月目に入る頃には、もう少し長く世話をすることが決まり、私たちは養親になるための資格を取ることにした。昨年2月には実の親から親権が剝奪され、あとはケイラと法的に養子縁組を結ぶだけになった。ところがコロナ禍の影響で法廷が開けなくなり、日程は延び延びに。やっと縁組が成立したのは、昨年の8月18日だった。

手続きが終わって、とにかく肩の荷が下りた。ケイラが今後も安全で愛される場所にいることができるのか、この食事が、このお出掛けが、ケイラと最後のものにならないだろうかと心配しなくてよくなったのだから。喜びの大きさは、年長の子供たちが生まれたときと同じぐらいだった。

ケイラがもう少し大きくなったら、寄る辺のない子供たちを一時的に引き取る活動をしたい。そういうことができるなら、やらない理由はないと思っている。

<本誌2021年3月9日号掲載>

ニューズウィーク日本版 教養としてのBL入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月23日号(12月16日発売)は「教養としてのBL入門」特集。実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気の歴史と背景をひもとく/日米「男同士の愛」比較/権力と戦う中華BL/まずは入門10作品

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

世界の投資家、過去3年半で最も強気 BofA調査

ワールド

豪政府、今年度インフレ見通し3.75%に上げ 歳出

ワールド

欧州次期主力戦闘機計画、独仏西の溝埋まらず 実現に

ワールド

米政権はFRBと「距離」置くべき─シタデルCEO=
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 3

    「見せたら駄目」──なぜ女性の「バストトップ」を社…

  • 4

    世界一スキャンダラスな絵画、謎に包まれた「女性器…

  • 5

    24歳年上の富豪と結婚してメラニアが得たものと失っ…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 3

    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…

  • 4

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 5

    アジア系男性は「恋愛の序列の最下層」──リアルもオ…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「恐ろしい」...キャサリン妃のウェディングドレスに…

  • 3

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

  • 4

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 5

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:教養としてのBL入門

特集:教養としてのBL入門

2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく