最新記事

ビジネス

「労働と魅力の関連性」 化粧とヘアセットしている方が高収入?低収入?

2018年6月14日(木)16時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

手入れをしているという行為自体がポイント ismagilov-iStock.

<勤め人にとってスーツを着るのはドレスコードを守っていることになるのだろうが、キャリアアップのためにはそれ以上に「身だしなみ」が大事。特に女性は...>

社会人になり所属する会社の一員として働くと同意するとき、同時に会社のドレスコードに従うことになる。それは、特に対人関係が大切な営業に従事する人をはじめ、男女問わずにキャリアアップ、ひいては収入アップに関係すると暗黙の了解があるからだ。

しかし、グルーミング(身だしなみを整えること)についてはどうだろうか。ドレスコードを守るのはクリアしているとして、それ以上にヘアスタイルをセットしたり、メイクアップすることは、昇進や給与交渉において有利な材料となり得るのか。社会学者のジャクリン・ワンアンドリュー・ペナー(ともにシカゴ大学)は、1万4000人以上の労働者を対象に調査を実施。労働と魅力の関連性を解き明かした。

「収入を増やすためにはきちんと手入れを」

Gender and the Returns to Attractiveness」と題された研究によると、職場で「きれいに整えられた女性は、努力をほとんどしない人よりもかなり多くの収入を得る」という。

ここで言う「努力をほとんどしない人」というのは、元の素材の問題ではなく、身だしなみを整えないということ。確かに、メイクをしないとか、ぼさぼさの髪の毛で出社してくる人がいないわけではない。

「要するに、勤勉さというものは働くうえでもちろん助けになるが、収入を増やすためにはきちんと手入れをすることのほうが重要」とワンは指摘する。個人によって素材の違いはあって当たり前だとしても、職場で報われるためには、手入れをしているという行為自体がポイント。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

6月完全失業率は2.5%で横ばい、有効求人倍率1.

ワールド

キーウ空爆で16人死亡、155人負傷 子どもの負傷

ワールド

26年の米主催G20サミット、開催地は未定=大統領

ワールド

ウィッカー米上院議員、8月に台湾訪問へ 中国は中止
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから送られてきた「悪夢の光景」に女性戦慄 「這いずり回る姿に衝撃...」
  • 4
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 5
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 6
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 7
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 8
    【クイズ】2010~20年にかけて、キリスト教徒が「多…
  • 9
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 10
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 8
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 9
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 10
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中