最新記事
宇宙

NASAが監視する直径150メートル超えの「潜在的に危険な天体」とは?

NASA Tracking Building-Sized Asteroid Nearing Earth

2025年4月14日(月)17時30分
メリッサ・フルール・アフシャー
NASAが見張る「危険な岩のかけら」たち...小惑星が次々と地球に接近(画像はイメージです) NASA Hubble Space Telescope-Unsplash

NASAが見張る「危険な岩のかけら」たち...小惑星が次々と地球に接近(画像はイメージです) NASA Hubble Space Telescope-Unsplash

<直径150メートル以上の小惑星は、NASAによって「潜在的に危険な天体(PHO)」に分類され、徹底的に監視されている。地球に脅威を与える可能性は低いが、わずかなリスクも見逃さないNASAの観測最前線を追った>

米航空宇宙局(NASA)は、超高層ビルほどの大きさのある小惑星について、地球への最接近を警戒していたが、この小惑星は4月11日、無事に付近を通過した。この小惑星を含め、2日程度で地球のそばを通過する小惑星は5つあった。

NASAジェット推進研究所(JPL)によると、NASAが「2023 KU」と名付けたこの小惑星は、地球からおよそ65万7000マイル(約105万7000キロメートル)離れた距離を通過した。

NASAの小惑星観測サイト「Asteroid Watch Dashboard」によると2023 KUは、直径およそ370フィート(約112メートル)と推定される。直近で地球に近づく小惑星5つのうち、地球までの距離が最も近かった。

残り4つうちの1つは、4月中旬ころに地球付近を通り過ぎるとみられ、大きさは2023 KUよりもずっと大きい。ダッシュボード中で最大の小惑星は、直径がおよそ1800フィート(約548メートル)だ。それ以外の3つは、2023 KUよりやや小ぶりだ。最小の小惑星は直径が43フィート(13メートル)で、NASAに言わせれば「家くらいの大きさ」だ。

近づきつつある小惑星はどれも、地球に脅威をもたらすものではないが、NASAは、同ダッシュボード上にある他の小惑星と同様に、警戒しながら観測を続けている。

ガジェット
仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、モバイルバッテリーがビジネスパーソンに最適な理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ビットコイン再び9万ドル割れ、一時6.1%安 強ま

ワールド

プーチン氏、2日にウィットコフ米特使とモスクワで会

ビジネス

英住宅ローン承認件数、10月は予想上回る 消費者向

ビジネス

米テスラ、ノルウェーの年間自動車販売台数記録を更新
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯終了、戦争で観光業打撃、福祉費用が削減へ
  • 2
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業界を様変わりさせたのは生成AIブームの大波
  • 3
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果のある「食べ物」はどれ?
  • 4
    中国の「かんしゃく外交」に日本は屈するな──冷静に…
  • 5
    【クイズ】1位は北海道で圧倒的...日本で2番目に「カ…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 8
    600人超死亡、400万人超が被災...東南アジアの豪雨の…
  • 9
    メーガン妃の写真が「ダイアナ妃のコスプレ」だと批…
  • 10
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中