──アイデアの源はどこから?

宇宙は私の人生に織り込まれている。私が生まれて約1カ月後にアポロ11号が月面着陸し、母は私をあやしながらその様子をテレビで見守ったそうだ。子供時代にシャトル打ち上げも見学した。そして、太陽系の至る所に記録を構築するという夢を見た。文字どおり、夜眠っているときにそういう夢を見たのだ。

──直面する最大の課題は?

大量の物質を宇宙に送るのは高くつく。私たちは全インターネット情報を送りたいが、データは膨大なものになる。記録する質量を著しく減らす技術をいくつか考案し、放射線や高熱などの厳しい環境にも耐え得るDNAストレージ(DNAにデジタルデータを保存する手法)にも取り組んでいる。

人類には共通する遺産があり、それはかけがえのないもので、私たちみんなもその一部であることを、人々に思い起こしてもらいたい。全ての文化、信仰、伝統は尊敬に値する。地球を宇宙から見れば、あらゆる違いは消えてなくなる。世界は一つであることが見えるばかりだ。

<本誌2019年8月13&20日号掲載>

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