最新記事

考え方

投資の成否は「アセットアロケーション」で8割以上決まる

2018年6月27日(水)18時52分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

私は、ビジネスパーソンの時間の振り分け方も、この「アセットアロケーション」と同じだと考えています。

ビジネスパーソンでいうと、与えられた仕事をどうこなそうかとか、どうやって時間を捻出しようかと考えるのではなくて、どの業界で仕事をするかとか、どの会社に就職するか、もしくはどのプロジェクトに力を注ぐかを考えることが大事だということです。

戦う場所や勝負すべきポイントがズレていれば、課題解決をどれだけ頑張っても何も好転しないからです。的外れなことにこだわっていても、努力は報われません。

financebook170927-chart2.png

『ファイナンスこそが最強の意思決定術である』より

ビジネスパーソンが人並み外れた成果を出そうとするとき、手を動かし始めるよりもまず最初にするべきは、「どう戦うか」以前に「どこで戦うか」をきちんと見極めることです。

そして、自分がこれだと思った方向に周りをしっかりと引っ張っていくことが重要です。

時間や労力といったリソースは、無限にあるものではなく、限られたものです。だからこそ、最小限のリソースを使って最大限の成果をあげるような仕事の仕方が求められているのです。まさにファイナンスにおける投資の原理のように、限られた時間と労力をどこにつぎ込めばいいのか、判断する力が必要になっているわけです。

ビジネスの極意は、「労働時間」でも「作業スピード」でもありません。

限られたリソースをどこに投資するかです。

つまり、ビジネスは「投資活動」なのです。そして、その投資効果を最大にするためのファイナンスなのです。

最初のうちは霧がかかったかのように、見えないものがたくさんあるでしょう。しかし、実戦経験を積み重ねていくと、自分が向き合っているビジネスの仕組みが見えてきて、どこに集中するべきなのか、どこがポイントなのかがだんだんと見えてくるようになってきます。

そして、そんな状況の中でビジネスを劇的に好転させるための本質的な核を突き止めること、それがファイナンスを学ぶことで身につく能力なのです。

※第3回:スティーブ・ジョブズがいつも黒のタートルネックだった理由


『ファイナンスこそが最強の意思決定術である』
 正田 圭 著
 CCCメディアハウス

※当記事は2017年9月27日にアップした記事の再掲載です。

ニュース速報

ワールド

コロナ関連の解雇・雇い止め、23日現在で6万043

ビジネス

三井住友信託、株主総会議決権の未集計票は975社 

ビジネス

ANAとJAL、中国・広州線など一部再開 ビジネス

ワールド

中国の脱炭素化、今世紀の気温上昇0.3度抑制も=研

MAGAZINE

特集:コロナで世界に貢献した グッドカンパニー50

2020-9・29号(9/23発売)

新型コロナで企業フィランソロピーが本格化──利益も上げ、世界を救うグッドカンパニー50社を紹介

人気ランキング

  • 1

    日本がついに動く実物大のガンダムを建造、ファンに動画が拡散

  • 2

    中国人民解放軍、グアムの米空軍基地標的とみられる模擬攻撃の動画公開

  • 3

    尖閣問題への米軍介入で中国軍との戦闘は不可避──仮想「東シナ海戦争」の結末

  • 4

    美貌の女性解説員を破滅させた、金正恩「拷問部隊」…

  • 5

    シンガポール、新型コロナ死亡率が0.05%と世界最少…

  • 6

    中国人に同化されゆく内モンゴルの問題は内政問題に…

  • 7

    日本人はたぶん知らない、日本の定期券がちょっと残…

  • 8

    なぜ日本は「昭和」のままなのか 遅すぎた菅義偉首…

  • 9

    台湾有事を想定した動画を中国軍が公開

  • 10

    どこが人権国家? オーストラリア政府がコロナ禍で…

  • 1

    安倍首相の辞任で分かった、人間に優しくない国ニッポン

  • 2

    中国人民解放軍、グアムの米空軍基地標的とみられる模擬攻撃の動画公開

  • 3

    日本がついに動く実物大のガンダムを建造、ファンに動画が拡散

  • 4

    尖閣問題への米軍介入で中国軍との戦闘は不可避──仮…

  • 5

    権威なき少数民族にはここまで残酷になれる、中国の…

  • 6

    拡張主義・中国の「武力」を4カ国連携で封じ込めよ

  • 7

    どこが人権国家? オーストラリア政府がコロナ禍で…

  • 8

    美貌の女性解説員を破滅させた、金正恩「拷問部隊」…

  • 9

    2020年ドイツ人が最も恐れるのは......コロナではな…

  • 10

    金正恩が「飲み会で政策批判」のエリート経済官僚5人…

  • 1

    安倍首相の辞任で分かった、人間に優しくない国ニッポン

  • 2

    中国・三峡ダムに過去最大の水量流入、いまダムはどうなっている?

  • 3

    中国人民解放軍、グアムの米空軍基地標的とみられる模擬攻撃の動画公開

  • 4

    【動画】タランチュラが鳥を頭から食べる衝撃映像と…

  • 5

    反日デモへつながった尖閣沖事件から10年 「特攻漁船…

  • 6

    1件40円、すべて「自己責任」のメーター検針員をク…

  • 7

    撃墜されたウクライナ機、被弾後も操縦士は「19秒間…

  • 8

    米中新冷戦でアメリカに勝ち目はない

  • 9

    アラスカ漁船がロシア艦隊と鉢合わせ、米軍機がロシ…

  • 10

    太陽の黒点のクローズアップ 最新高解像度画像が公…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2020年9月
  • 2020年8月
  • 2020年7月
  • 2020年6月
  • 2020年5月
  • 2020年4月