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心停止の8割は自宅で起きている──ドラマが広める危険な救命イメージ

CPR Misconceptions

2026年2月5日(木)18時51分
マリア・アズーラ・ヴォルペ

口移し式人工呼吸は今では推奨されていない

口移し式人工呼吸は今では推奨されていない LIGHTFIELD STUDIOS/SHUTTERSTOCK

心停止の8割は自宅内

今回の研究では、08年以降のテレビ番組(ドラマなど、脚本に基づくものに限る)から、心停止やCPRなどの描写があった169話を視聴。一般の人がCPRを行ったのは54話あり、その中で正しい手順を描いていたのは30%に満たなかった。口移し式人工呼吸や脈拍の確認など、古いやり方を描いている例もそれぞれ半数近くに上った。

さらに、番組内で蘇生措置を受けた人の44%は21〜40歳の若い世代だった。だが現実の世界では、心停止を起こす人の平均年齢は62歳だ。また、テレビでは公共の場でのCPRが描かれることが非常に多いが、現実の心停止の8割は自宅で起きている。


「これでは一般の人々の認識をゆがめてしまう可能性がある」と、論文の著者の1人であるオレ・ファワレは言う。「もし視聴者が、心停止は公共の場で、若い人にしか起きないと思ってしまったら、救命訓練を自分ごとだと思えなくなるかもしれない。だがほとんどの心停止は自宅で起きているし、救命する相手はおそらく、大切な家族だ」

そこでホフマンは、クリエーターと公共衛生の専門家が協力することを提案している。いざというときに迅速かつ正確に行動できるよう、正しいCPRの知識を広めるためだ。


Reference

Fawole, O., et al. (2026) Out-of-Hospital Cardiac Arrest and Compression Only CPR on Scripted Television. Circulation: Population and Outcomes. https://doi.org/10.1161/circoutcomes.125.012657

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