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猫の肥満治療薬、初の臨床試験始まる...半年で「魔法みたいに」痩せる?

MEOW-1 Trial Starts: What to Know About ‘Cat Ozempic’

2025年12月16日(火)17時00分
ホリー・シルバーマン

オカヴァは臨床試験の第一弾として、猫の肥満症、糖尿病、腎臓病治療を目的とする皮下GLP-1インプラント「OKV-119」を最初の猫に投与した。今回の試験は「ManagEment of OverWeight cats with OKV-119(OKV-119による過体重猫の管理)」、略して「MEOW-1」と名付けられ、家庭のペットを対象とする初のGLP-1減量試験と位置付けている。

猫の皮下に埋め込むOKV-119インプラントはヴィヴァニ・メディカルの特許技術「ナノポータル」を利用。人間の2型糖尿病治療薬として承認されているGLP-1受動体作動薬をインプラントあたり最大6カ月間放出して効果を持続させる。

GLP-1受動体作動薬は満腹感を促して消化を遅らせ、血糖値の調整を補う役割を果たす。人間向けには「オゼンピック」「ウゴービ」などの治療薬が最近、減量目的で広く使われるようになった。ペット向けのOKV-119の成分は、人間向けのGLP-1治療薬に使われるセマグルチドやチルゼパチドではなく、エキセナチドを使用している。

毎日あるいは週ごとの注射ではなく皮下インプラントとしたのは、定期的な投薬を続けることの難しさに対応し、1回の埋め込みで最大6カ月間、治療効果を持続させる目的がある。

今回の治験はアメリカ獣医師会に臨床試験登録され、アメリカ食品医薬品局(FDA)の動物用新薬研究申請に基づき実施されている。

結果は2026年夏に出る見通しで、成功すれば、次は犬を対象として同様の治験を行う。

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