最新記事
育児

息子が「自分の指を噛みちぎりそうに...」 母親が映像を公開、二分脊椎の子を持つ親たちから共感の声

Mom’s Horror As She Realizes What Paralyzed Toddler Has Been Chewing On

2025年11月19日(水)17時24分
ジャック・ベレスフォード

二分脊椎とはどのような病気なのか?

二分脊椎は神経管閉鎖障害の一種で、脊椎に異常が生じる先天性の疾患。米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、米国内で生まれる2875人に1人の割合で発症するとされる。この疾患は、子宮内で胎児の脊椎の神経管が正常に形成・閉鎖されないことで起こり、脊椎のさまざまな部位に発生する可能性がある。

神経管が完全に閉じなかった場合、脊髄を保護する骨も正常に形成されず、結果として脊髄や神経に損傷が生じる可能性がある。

胎児の脚の神経のさらなる損傷を防ぐ目的で、胎児手術を選択する親も多い。ただしセイラーの場合は事情が異なっていた。「セイラーの脚の神経はすでに完全に損傷していた」とハンナは言う。「手術の目的はキアリ奇形を改善し、水頭症の予防を目指すものだった」

キアリ奇形は、脳の下部が頭蓋骨の出口を超えて脊柱管という空間に入り込む状態で、運動障害などを引き起こすことがある。水頭症は脳内に脳脊髄液が過剰にたまり、脳が圧迫されることでダメージを受ける疾患で、吐き気や視力障害、頭痛、歩行困難などの症状が現れる。

マイラム一家はテキサス州の医療機関で手術を受け、「セイラーのキアリ奇形は最終的に改善した」という。「生後数カ月で水頭症を発症したが、現在はうまく管理できている」

ハンナは、時には大変なこともあると語るが、セイラーの車椅子での日常の移動は家族にとって完全に「普通のこと」になっているという。「それがセイラーの一部であり、私たち家族の日々の過ごし方だ。すっかり慣れているから、困難だとは思わなくなった」

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英CPI、10月3.6%に鈍化 12月利下げ観測

ビジネス

インドネシア中銀、2会合連続金利据え置き ルピア安

ワールド

政府・日銀、高い緊張感もち「市場注視」 丁寧な対話

ビジネス

オランダ政府、ネクスペリアへの管理措置を停止 対中
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 10
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中