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認知症予防

年を取ってからも「性的な刺激」を求め続ければ認知症を防げるかも...脳の老化を防ぐために必要なこと

Twenty Tips for Brain Health

2025年11月6日(木)15時40分
和田秀樹(精神科医)

13. 性的なことを忌避しない

ピクトグラム脳の老化予防に大切なのは、繰り返しになるが意欲や好奇心を失わないことだ。脳の摂理から考えると知的好奇心と性的好奇心は近いものであり、多くの著名学者がエロチックなものが大好きだったというエピソードは多い。

ということで、年がいもなくなどと言わず、性的な刺激はむしろ求めるようにしたい。インターネットの世界はその手の刺激にあふれているのだから。

ついでに言うと、エロチックな画像や文学などは男性ホルモンの分泌を増やしてくれる。それによって意欲が保たれ、脳や身体の老化を遅らせてくれる。また男性ホルモンの低下による筋肉の減少も防いでくれる。とにかく、性的なものを忌避しないことだ。


実は、男性ホルモンが影響するのは男性だけではない。女性は閉経後にむしろ男性ホルモンが増えることが分かっているし、実際、年を取ってから意欲的になる女性が多い。また、恋をするなど男性ホルモンが増える体験をすると若返るのも事実だ。

ICON: ILLUSTRATION BY THE STUDIO/SHUTTERSTOCK

※本記事は中編です。
前編:AIとの会話も有効? 高齢者医療専門家が提唱する、脳寿命を延ばし認知症を予防する習慣とは
後編:11月7日にアップロードします。

和田秀樹(精神科医)和田秀樹(精神科医)
HIDEKI WADA
東京大学医学部卒。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。著書に『80歳の壁』『不老脳』などがある。

Photograph by YUMIKO TAKAGIーNEWSWEEK JAPAN

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