AIとの会話も有効? 高齢者医療専門家が提唱する、脳寿命を延ばし認知症を予防する習慣とは
Twenty Tips for Brain Health
3. 意欲を保つ
実は脳を使い続けることの最大の障壁は意欲の低下だ。これをしたい、何になりたい、あれを手に入れたいといった、人間の意欲をつかさどる前頭葉は、40歳くらいから画像でも萎縮が分かるようになる。そのため徐々に意欲は低下していく。さらに、男性の場合は40歳くらいから男性ホルモンの分泌が減り始め、性欲だけでなく意欲も低下していく。
会社に行っている間は、意欲がなくても通勤で歩くだろうし、会社では頭を使う。ところが定年退職になると意欲が衰えているため、年金などで収入が確保されていれば働かなくなり、頭を使わなくなる人が多い。そして前述のように身体や頭を使わなくなるため、それらの機能が衰えてしまうのだ。
このように、記憶障害より意欲低下のほうがはるかに怖い。とにかく意欲を保つように心がけることだ。
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