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うつ病リスクが高い4つの仕事――性格ではなく「環境」が原因だった

2025年9月19日(金)10時57分
高橋倫宗(精神科医)鬼頭智美(臨床心理士)*PRESIDENT Onlineからの転載

うつ病になりやすい「4つの仕事」

例えば、「対人関係の苦手な人が、高度な対人関係を要する営業職に就く」「社交的でジッとしていることが苦手な人が、ひたすら数字を追わなくてはならない経理職に就く」といった状況がよくありません。

ただし、職業別の調査によると、その人の個性とは関係なく、うつ病になりやすい職業というものがあります。


それは、医療、介護、教育、顧客サービス(宿泊施設の従業員、キャビンアテンダント、飲食店の接客など)などの仕事(※)です。

※筆者註:「過労死等の労災補償状況」(厚生労働省、令和5年度)、別添資料2「精神障害に関する事案の労災補償状況

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これらの職種は「相手に合わせて自分の感情をコントロールする必要があるため、本音を表に出せない状況が続くことでうつ病のリスクが高くなる(※)」と言われています。

※筆者註:関谷大輝,他「対人援助職者の感情労働における感情的不協和経験の筆記開示」『心理学研究』(2009; 80: 295-303)

このような職種を「感情労働」と呼びます。

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出典=『うつのケツロン

自分の感情を抑える必要があるため、いつの間にか自分のキャパシティを超えてしまい、心が枯れていってしまうのです。こうした職種で働いている方々は気づかないうちに心の限界を迎えていることがあるので注意しましょう。

ここまでうつ病になりやすい人の特徴について紹介しました。次はうつ病につながりやすい人間関係について解説しましょう。

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