最新記事
食事

便秘も脂肪肝も防ぐ! 医師が教える食前に飲むべき「最強の飲み物」とは

2025年9月19日(金)10時16分
尾形哲(肝臓外科医)*PRESIDENT Onlineからの転載
便秘も脂肪肝も防ぐ! 医師が教える食前に飲むべき「最強の飲み物」とは

BearFotos -shutterstock-

<肝臓を健康に保つカギは、意外にも「飲み物」にある。肝臓外科医・尾形哲は、多くの脂肪肝患者が便秘を抱え、腸の不調が肝臓を疲弊させていると指摘する>

健康的な肝臓を保つためにはどうすればいいのか。肝臓外科医の尾形哲さんは「肝臓の健康=腸の健康にあると言える。これまで見てきた患者の中でも肝臓に脂肪を蓄積している人は、便秘を誘発していることが多い。多くの人が知らない、便秘と肝臓の関係を説明しよう」という――。

※本稿は、尾形哲『肝臓から脂肪を落とす食事術【増補改訂版】』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

「脂肪肝」の人は便秘が多い

肝臓専門医として多くの方の肝臓を見ていると、「脂肪肝」の人に便秘が多いことに気づきます。脂肪肝とは肝細胞に5%以上の脂肪がつく状態で、日本人の成人の3分の1が脂肪肝と推計されています。

ほとんど飲酒をしない人でも糖質の摂取過剰があると脂肪肝になります。放置すれば、将来肝硬変や肝臓がんになる可能性もある怖い病気ですが、その前に食事を見直すことで引き返すことができる病気でもあります。


脂肪肝の人は、便秘を自覚していることが多いです。しかし、毎日排便があると本人は話していても、腹部X線検査やCT検査で確認すると便が腸に詰まっている場合もあります。排便の回数だけでは見極められない便秘もあるのです。

実は、便秘と肝臓には深い関係があって、脂肪肝を脱却するには便秘の解消が不可欠です。その理由を、順を追って説明しましょう。

食べ物が排出されるまでの流れ

まず、食べ物が便として排泄されるまでの流れを確認しておきます。

食べ物は咀嚼によって細かく砕かれ、唾液と混ざりながら飲み込まれます。その後、食道を通って胃に送られ、胃液によって消化が進みます。次に小腸へ移動し、ここで栄養素が吸収されます。吸収されなかった残りは大腸へ送られ、水分が吸収されて便となり、肛門から排出されます。

次に、小腸で吸収された栄養素のルートを説明します。

小腸で吸収された栄養素は、小腸の壁にある毛細血管に取り込まれ、門脈という太い血管に集まります。門脈は小腸をはじめ、大腸や、胃、すい臓、脾臓などから肝臓へ入っていく静脈のことです。肝臓への血液供給の約3分の2を担い、肝臓の機能を支えています。肝臓ではこれらの血液中の有害物質の解毒や老廃物の処理も行います。

内臓の配置は肝臓が腸より上にありますが、実際は門脈を通して腸から吸収されたものが肝臓に届けられています。つまり、肝臓の上流に腸があるのです。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

IEA、過去最大4億バレルの備蓄放出を勧告 全会一

ワールド

イラン、W杯「参加できない」 最高指導者殺害で=ス

ワールド

トランプ氏、イランの標的「ほぼ残らず」 戦闘近く終

ビジネス

米CPI、2月前年比+2.4%上昇 3月のインフレ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 2
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃に支持が広がるのか
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 6
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 7
    「邪悪な魔女」はアメリカの歴史そのもの...歌と魔法…
  • 8
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 9
    ホルムズ封鎖で中国動く、イランと直接協議へ
  • 10
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 6
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 7
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中