口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
Plastics in Our Brains
これに対して、ロイヤルメルボルン工科大学(オーストラリア)のオリバー・ジョーンズ教授(化学)は、研究手法の問題点を指摘する。
「16年の脳組織サンプルを28個、24年の24個を調べたにすぎない。計52個のサンプルでは、ニューメキシコ州のトレンドを語ったり、ましてや世界の人の脳にマイクロプラスチックが蓄積されていると結論付けるには不十分だ」
ジョーンズは「全体として興味深い研究ではある」と認めつつ、「サンプルが少ないことと、分析手法に問題があることには留意が必要だ」とクギを刺した。
【参考文献】
Nihart, A. J., Garcia, M. A., El Hayek, E., Liu, R., Olewine, M., Kingston, J. D., Castillo, E. F., Gullapalli, R. R., Howard, T., Bleske, B., Scott, J., Gonzalez-Estrella, J., Gross, J. M., Spilde, M., Adolphi, N. L., Gallego, D. F., Jarrell, H. S., Dvorscak, G., Zuluaga-Ruiz, M. E., Campen, M. J. (2025). Bioaccumulation of microplastics in decedent human brains. Nature Medicine.

アマゾンに飛びます
2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら