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「禁酒ゲーム」が新時代のトレンドに?...今年はアメリカ人の3分の1が参加「ドライ・ジャニュアリー」とは?

FIGHTING SPIRITS

2025年1月23日(木)12時02分
ポール・ローズ(ジャーナリスト)

ドライ・ジャニュアリーを始めた慈善団体アルコール・チェンジのリチャード・パイパーCEO

ドライ・ジャニュアリーを始めたパイパー COURTESY OF DR. RICHARD PIPER

あの手この手で禁酒をサポート

「キャンペーンは現在8カ国以上で運営されているが、アプリは173カ国で使われている」と、パイパーは言う。彼によれば、アプリのゲーム的な機能がモチベーション維持に役立つという。「何かを達成すればご褒美が付く仕組みになっている」

アプリのユーザーは小さなチャレンジを重ねることになる。野球の試合観戦やパーティーなど「普通なら酒を飲む場に酒を飲まずに参加するというチャレンジだ」と、パイパーは説明する。「しらふでいるとどんな感じになるか試してみるわけだ」


パイパーによれば、「アプリのユーザーの年齢は18歳から104歳までと幅広いが、人口の年齢構成にほぼマッチした分布で、どの年齢層も偏りがなく、突出して多い年齢層はない」そうだ。

アプリに登録すれば、チャレンジ継続の意欲が湧くような経験談や事例紹介、禁酒による体の変化を解説したテキストが毎日メールで送られてくる。フェイスブック上のドライ・ジャニュアリーの公式ページには、キャンペーン参加者は匿名で投稿でき、悩みの相談などもできる。

ドライ・ジャニュアリーの公式フェイスブックに掲載された「お悩み相談」


「アメリカはプログラムに参加する人が多い一方で、自分なりのやり方で禁酒を試みる人も多い」と、パイパーは言う。「1人でやるのも大いに結構だが、プログラムに参加して(仲間と一緒に)やれば、たいがいははるかに素晴らしい経験ができるし、成功率もぐっと高まる」

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