最新記事
女性

163cm80kgで「デブモデル」とイジられた私がアメリカで成功したのは何故か

2022年10月17日(月)11時50分
藤井美穂(俳優、プラスサイズモデル) *PRESIDENT Onlineからの転載

見た人に「こんな体型でよくビキニなんて着られるね」「よくこんな写真アップできるね」といった、何かひどい言葉をいわれるかも......なんて彼女は全然考えていないのだろうな、と思いました。

他人の目を気にせず、「自分がいいと思うこと」に素直になって生きているのです。ボディポジティブを体現している彼女の姿に、言葉を超えた何かが見えました!

彼女のメッセージも心に刺さりました。彼女は摂食障害に苦しんだ過去があることも公表しています。

辛かった時期を乗り越えて、今は自分の体型を1つの個性として大事にできている。皆も自分の体型や外見を受け入れられるようになる日がくる――彼女が伝えているそんなメッセージを、私も心の底から発信できるようになりたいと思うようになりました。

多様な美に触れよう

「今のままでゆるぎない自信を手に入れる LAでプラスサイズモデルになった私の人生逆転法」それから「ボディポジティブ・インフルエンサー」ともいえるような「自分のありのままの体を愛そう」というメッセージを発信するモデルや著名人をどんどんフォローしていきました。

彼女らの発信に触れ続けるうちに「こんな美しさもあるんだ」と、美にはいろいろな形があるのだと心底思うことができたのです。

自然と美の基準が変わっていき、気づけば「美しい」と感じる範囲が広くなっていました。同時に、卑下していた自分の見た目も、心から「いいじゃん!」と思えるようになっていきました。

「『私らしい私』を好きでいてくれる人だけ、フォローして楽しんでくれたらいい」。本心からそう思えるようになるまで1年くらいかかりましたが、そう思えるようになった一番のきっかけは、ボディポジティブという考え方に出会えたからです。

だから、今自分の見た目に自信がない人に伝えたい。あなたはきれいです。どんな見た目でも、それぞれ違う魅力を放っていて、美しいのが本当なんです。

そう思えない人は、私みたいにボディポジティブなメッセージを発信する人を片っ端からフォローして毎日見てください。今まで不本意な洗脳をされてきた分、自分で価値観をインストールし直しましょう!

「どんなあなたも美しい」これが真実です。覚えておいてくださいね!

俳優、プラスサイズモデルとして活躍する藤井美穂さん

アメリカで俳優、プラスサイズモデルとして活躍する藤井美穂さん 撮影=dalure

(構成=池田園子)

藤井美穂(ふじい・みほ)

俳優、プラスサイズモデル
1993年三重県生まれ。桐朋学園芸術短期大学芸術科演劇専攻卒業。2014年にアメリカ・ロサンゼルスに渡り、語学、演劇を学ぶ。その後、アメリカで俳優およびプラスサイズモデルとして活躍。また、海外通販サイト「SHEIN」のアンバサダーになるなど、多方面で活躍。Netflix「ユニークライフ」(日本語吹き替え)、「Crazy Woke Asians」(漫談)、「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ)など出演多数。『「死にたい」「消えたい」と思ったことがあるあなたへ』(河出書房新社)に寄稿。


※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
presidentonline.jpg




あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

三菱自、30年度に日本販売1.5倍増へ 国内市場の

ワールド

石油需要、アジアで伸び続く=ロシア石油大手トップ

ワールド

イタリアが包括的AI規制法承認、違法行為の罰則や子

ワールド

ソフトバンクG、格上げしたムーディーズに「公表の即
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 4
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 10
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中