日経平均は7日続伸、一時500円超高 米株高や円安を好感

5月2日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比378円39銭高の3万6830円69銭と、7日続伸した。写真は昨年2月、都内で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Hiroko Hamada
[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比378円39銭高の3万6830円69銭と、7日続伸した。前日の米株高や為替の円安基調が支えとなり、日本株は堅調な展開となった。日経平均は一時500円超上昇し、節目の3万7000円台に迫る場面もみられた。一方、連休を控えて後場は一進一退となった。
日経平均は前営業日比184円高としっかりでスタートした後、上げ幅を広げ、前場序盤に一時524円高の3万6976円51銭まで上昇した。指数寄与度の大きい銘柄や主力株が堅調で、相場を押し上げた。為替の円安基調も株価の支援材料となった。後場前半には伸び悩む場面もみられたが、後場後半にかけてはしっかりした動きとなり、3万6900円中心に一進一退となった。円安を受けて自動車関連が堅調だった半面、日銀の利上げペース鈍化の思惑で銀行株が軟調だった。
訪米中の赤沢亮正経済再生相は日本時間2日午前(米国時間1日午後)、米国との2回目の関税協議後に記者会見し、「両国間の貿易拡大、非関税措置、経済安全保障面の協力など具体的な議論を進めた」と語った。
いちよし証券の投資情報部・銘柄情報課課長、及川敬司氏は「昨日の日銀会合を受けて為替が円安方向に振れたことが好感されているが、赤沢氏が、為替の議論が出なかったと述べたことも安心感につながったようだ」と話した。一方、目先の株価については「企業決算や関税交渉の動向を見ながらの展開となりそうだ」(及川氏)として、一本調子で上値を追う動きにはなりにくいという。
TOPIXは0.31%高の2687.78ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は4兆7505億9500万円だった。プライム市場指数は0.31%高の1383.22ポイントだった。東証33業種では、精密機器、医薬品、その他製品など24業績が値上がり。銀行、卸売、その他金融など9業種は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.16%安の679.70ポイントと小幅に反落した。
個別では、決算発表を受けてヤマトホールディングスが5%超高、AOKIホールディングスが12%超高でプライム市場の値上がりトップだった。一方、セイコーエプソンは4%超安と軟調。
銀行株は売られ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループが2%超安、りそなホールディングスが5%超安だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり817銘柄(49%)に対し、値下がりが766銘柄(46%)、変わらずが52銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 36830.69 +378.39 36636.55 36,606.58─36
,976.51
TOPIX 2687.78 +8.34 2684.81 2,678.15─2,7
04.46
プライム市場指数 1383.22 +4.29 1381.21 1,378.40─1,3
91.68
スタンダード市場指数 1273.79 -1.69 1274.97 1,268.01─1,2
76.57
グロース市場指数 865.93 -1.74 867.38 858.09─869.9
9
グロース250指数 679.70 -1.12 680.42 672.64─682.7
8
東証出来高(万株) 197112 東証売買代金(億円) 47505.95