最新記事

睡眠

良質な眠りは「睡眠1分前の仕込み」で決まる

2019年6月14日(金)15時30分
松尾 伊津香(プロボディデザイナー/ZERO GYMエグゼクティブプログラムディレクター) *東洋経済オンラインからの転載

忙しい中でも良質な睡眠をとるために必要な「寝る前の仕込み」とは? Nattakorn Maneerat-iStock


睡眠は、忙しい現代人にとって最大の課題といえる。睡眠不足や質の悪い睡眠がもたらす悪影響は知っているものの、仕事に追われ、なかなか十分な睡眠がとれていない......という方も多いのではないだろうか。

忙しい中でも良質な睡眠をとるには、一体どうすればいいのか? 疲労回復専用ジム「ZERO GYM」のプログラムディレクター・松尾伊津香氏は、「睡眠のカギは『安心感』にある」と言う。松尾氏の監修書『エグゼクティブ・コンディショニング』の内容を一部抜粋し、再構成のうえお届けします。

眠りの質を高めるには「安心して眠る」

良質な睡眠をとる大前提として、十分な睡眠時間を確保できていることは重要です。ただし、必要な睡眠時間は人によって違います。睡眠にはサイクルがあり、1サイクルおよそ90分程度といわれていますが、これにも個人差があります。

「自分のサイクルがわからない」という方は、90分サイクルと仮定し、4サイクルまたは5サイクルでしばらく睡眠をとってみてください。それで合わない場合は、1サイクルを120分までの間で伸ばしてみましょう。

睡眠サイクルを知るために、最初の3日間、午前0時に就寝し午前6時に起きてみることをお勧めします。そこで「目覚めのとき」の感覚を記憶します。

目覚めた瞬間にあなたはだるかったのか、はたまた眠かったのか、眠りが足りない感じがあるか、寝過ぎた感じがあるか。それを基に睡眠時間の微調整を行ってみてください。

ここで問題となるのは、「十分な睡眠時間をとれない」ことではないでしょうか。もちろん、十分な睡眠時間をとることは大前提ですが、多忙でどうしても難しい時期には、1回の眠りの質をできるかぎり高めておくことが必要です。

また、「決めた時間に寝たくても寝つけない」ことにお悩みの方もいるかもしれません。決めた時間にスッと眠りに落ち、かつその眠りの質を高めるために必要なのはなんでしょうか。それは、「安心して眠る」ということです。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

テスラの米市場シェア、8月は38%で17年以来の低

ワールド

中国主席、保護主義への対抗呼びかけ BRICS首脳

ワールド

フランスも首相辞任へ、議会が内閣信任投票を否決 政

ビジネス

スペースX、米エコスターから170億ドルの周波数購
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 3
    石破首相が退陣表明、後継の「ダークホース」は超意外なあの政治家
  • 4
    エコー写真を見て「医師は困惑していた」...中絶を拒…
  • 5
    世論が望まぬ「石破おろし」で盛り上がる自民党...次…
  • 6
    「稼げる」はずの豪ワーホリで搾取される日本人..給…
  • 7
    ロシア航空戦力の脆弱性が浮き彫りに...ウクライナ軍…
  • 8
    コスプレを生んだ日本と海外の文化相互作用
  • 9
    「日本語のクチコミは信じるな」...豪ワーホリ「悪徳…
  • 10
    「ディズニー映画そのまま...」まさかの動物の友情を…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 3
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習慣とは?
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 5
    【動画あり】9月初旬に複数の小惑星が地球に接近...…
  • 6
    「あのホラー映画が現実に...」カヤック中の男性に接…
  • 7
    「生きられない」と生後数日で手放された2本脚のダ…
  • 8
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 9
    「よく眠る人が長生き」は本当なのか?...「睡眠障害…
  • 10
    「稼げる」はずの豪ワーホリで搾取される日本人..給…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 6
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 7
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中