カル・ペンが語る「歴史を忘れない力」――笑いと政治のあいだで
Starting a Conversation
番組を聴いた人が何らかの気付きを得てほしいと願うペン RACHEL KAPLAN FOR IHEARTRADIO
<『ハロルド&クマー』のスターであり、ホワイトハウスでも働いた俳優カル・ペン。ポッドキャストに挑む彼が、番組を通じてリスナーに伝えたいこと>
2004年のコメディー映画『ハロルド&クマー ホワイトキャッスルへ行く』で人気を博し、民主党バラク・オバマ政権の時代には広報活動の指南役として(ハンバーガー店のホワイトキャッスルではなく)ホワイトハウス入りしたこともある俳優のカル・ペンが、先頃ポッドキャストを始めた。題して「ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン(ほら、歴史は繰り返す)」。
※カル・ペンのポッドキャスト「ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン(Here We Go Again With Kal Penn)」はこちらから
なぜか。「ポップカルチャーでも政治でも歴史は繰り返されるんだってことを楽しく話せる」からだ。「決して政治的なポッドキャストではない」と言いながら、インド系移民の子である彼は根っからの民主党支持者で、草の根の活動家でもある。
だからSNSの「死のスパイラルにはまって自分を見失いたい人」に手を貸すつもりはないが、自分のポッドキャストでは「街へ出て知らない人に声をかけよう。それが変化の針を動かすんだ」と呼びかけたいと言う。
ちなみにトランプ以前の共和党でジョージ・W・ブッシュ大統領の参謀役を務めたカール・ローブは『ハロルド&クマー』シリーズのファンだとか。「どんなに分断された社会でも、ちゃんとした映画はみんなの心に響くんだ」と語るペンに、本誌H・アラン・スコットが聞いた。
──このポッドキャストで目指していることは?
リスナーが何かしらの気付きを得ること、かな。説教はしたくないし、無理に行動を促すつもりもない。でも聴いて少し賢くなったとか、ちょっとでも前向きな気持ちになってもらえたらうれしい。






