懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
Under Unpredictable Censorship
1つは「ダブル主人公」や「ブロマンス」で、男同士の友情を前面に出すこと。もう1つは中国本土での放送は諦めて、YouTubeなど国外での配信を目指すことだ。
前者の代表例は『S.C.I. Mystery(S.C.I.謎案集)』『鎮魂』で、冒頭で言及した『逆愛』はまさに後者の例だ。国内のストリーミングサイトで配信されていないにもかかわらずメガヒットになった。
BLをもう少し広い範囲の二次創作(既存の作品を元に独自の作品を創作すること)やファンダムまで含めてみると、活発で広大なアンダーグラウンドのコミュニティーが見えてくる。そこには中国の商業BLをはじめ日本やタイ、欧米などあらゆる国のコンテンツにファンがいる。
最近は「日腐」と呼ばれる日本の実写BLドラマの人気が出始めている。『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』のヒットをきっかけに、『オールドファッションカップケーキ』『体感予報』などの主演俳優が中国でファンミーティングを開くほど、日本の動きと中国の受容にほとんど時差がなくなっている。
タイのBLドラマも無視できない。日本ではコロナ禍に急速に注目を集めたが、中国ではもっと早い14年頃には一部の層で熱心に追われていた(代表例は『Love Sick』『SOTUS』)。
とりわけタイBLが示した「作中のカップリング×俳優による作品外のBL営業」は相乗効果で人気を押し上げ成功。ペアでファンミーティングを行う手法は、中国や日本のBLドラマの宣伝にも取り入れられるようになった。
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