懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?

Under Unpredictable Censorship

2025年12月19日(金)12時22分
はちこ (「現代中華オタク文化研究会」サークル主)

中国にBLコンテンツが流入したのは1990年代のこと。80年代末、日本製アニメの中国語吹き替え版がテレビ放送され始め、日本のアニメブームを引き起こした。

『聖闘士星矢』『SLAM DUNK』といった少年マンガだけでなく、『東京BABYLON』『絶愛-1989-』といった女性向け作品も強い支持を得た。これらが、後のBL文化へのゲートウェイとなった。


98年には中国初のBL向けオンライン掲示板が開設され、ファン同士の交流や二次創作が始まり、やがてオリジナルのBL小説が投稿され始める。2000年代半ばには、一般的な小説プラットフォームの爆発的な成長により、ウェブ小説がコンテンツとして定着していく。

その後、スマートフォン普及とともに読者数はさらに増加し、小説プラットフォームの「男頻」(男性向けチャンネル)と「女頻」(女性向けチャンネル)の区分も本格的となった。

BLは「女頻」に位置付けられるが、ジャンル名は「Boys’ Love」や「耽美」の代わりに「純愛」が使われる。検閲を避けるための言い換えで、BL作品でありながら、性的描写を排除した「純粋な恋愛物語」という建前を取る戦略だ。

中国では、ある程度人気が保証できる小説の実写ドラマ化が非常にはやっている。だが、BL小説は人気作品が多いのに映像化の割合が他ジャンルに比べて低い。つまりハードルが高く、映像化には2つのアプローチが取られている。

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