今度の標的はイーロン・マスク!? 『サウスパーク』新シーズンがエグすぎる
'South Park' Goes After Elon Musk in New Season
その中でも特に注目を集めているのが、イーロン・マスクを連想させるストーリー展開だ。
キャラクターのランディ・マーシュがケタミンについて語る場面があり、まず娘に向かって「シェリー、ケタミンやってるか?君には本当に効果があると思う」と話し、さらに妻には「ケタミンやって、ちょっと政府と遊んでくるわ」と語る。
この場面は、マスク氏がケタミンを医師の処方で使用していることを公言していることや、DOGEのトップとして政府と関わっていることを風刺したものとみられる。ケタミン使用については批判の声もあるが、マスク氏は2024年にジャーナリストのドン・レモンとの対談で、医師の管理のもとで使用していると語っていた。
マスク氏は当時、「頭の中がネガティブな化学状態に陥ることがある。たとえばニュースとは関係なく、ただのうつ状態のようなものだが、ケタミンはそこから抜け出すのに役立つ」と語っていた。また「本物の、ちゃんとした医師」から処方されているとも述べた。
ケタミンは1970年にFDA(米食品医薬品局)によって麻酔薬として承認された解離性薬物で、少量であればうつ病治療に効果があるとする研究も存在する。
FDAは2019年、治療抵抗性うつ病を持つ成人向けに、ケタミンの一種であるエスケタミンの点鼻薬をうつ病治療として承認。2020年には大うつ病性障害への適応、そして2025年1月には単独療法としての適応も承認された。