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「テレビから消えた芸人」ウーマン村本がパックンに語った「NYでの芸人生活」...政治ネタで「めっちゃウケた」?

Daisuke Muramoto

2024年9月19日(木)15時55分
大橋希(本誌記者)

村本 日本に戻ってきたいとも、アメリカにいたいとも思ってない。ただ自分がおじいちゃんになったときに、いいジョークが言えるようになれたらうれしい、ってことだけ。自分のコメディーがよくなるのなら、場所はどこでもいい。

福井県はすごく保守的な所で、地元のおおい町には何にもない。原発の町ね。そこから大阪に行って世界が開け、東京に行ってまた考え方が変わって。それで自分の芸も変わっていき、福井にいたら見えなかったことに気付いたりした。今はアメリカで新鮮なことがいっぱいある。


パックン 2月から今までにひらめいたジョークはある?

村本 例えばイスラエルのネタ。(イスラエルのパレスチナ攻撃に抗議する)エール大学やコロンビア大学の学生たちが大学を占拠している、あいつらをどうにかしろ。大学の先生をイスラエル兵に替えればいいんだ。彼らは何十年も占領を......という感じで、「約束の地」や聖書でオチをつけたら、笑ってくれる人もいたし怒る人もいて、すごい反応があった。でもこれを日本でやってもウケないと思う。

パックン 際どいね。パレスチナ問題で笑いを取るには、どちらかの支持者だけがいる場所でないと本当に際どい。

村本 日本でもそうだったからね。沖縄の辺野古の話とか朝鮮学校の話とか、すごいクレームとか来る。でもね、イスラエルネタはチャットGPTが訳してくれないの。複雑な問題なので訳せません、という感じのエラーが出る。

パックン マジで?

村本 そういうときには、イスラエルを「ご飯」なんかにして訳して、後でそれをイスラエルに変える。

パックン 村本さんが日本でやっている漫才はすごくハイテンポで、言葉の一つ一つを洗練させている。たぶん、チャットGPTの言葉遣いはベストではないよね?

村本 ですね。だからステージが終わった後に周りのコメディアンたちが、この部分はこうしたほうがいいとか教えてくれる。コメディークラブの帰り道にホームレスの人に「お金ちょうだい」って言われたら、逆に「ちょっとネタ聞いてくれない?」って頼むこともあるし。そうすると、いろんなことを教えてくれる。いつもみんなが先生だよ。

パックン いずれは完璧に英語を操りたいでしょ? スタンダップは「客いじり」もやらなきゃいけない。

村本 いや、やらなくていい。

パックン やらなくていい?

村本 お客さんいじりは時間の無駄だから。それより5分の中に自分のネタを詰め込んで、笑いを取りたい。アドリブの会話より作品を作りたい。

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