最新記事

エンターテインメント

映画やドラマ、バラエティーで炸裂する美魔女パワー ダイバーシティは人種やセクシャリティに留まらず

2020年10月17日(土)19時40分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネイター)

もちろん、現在放送中のドラマでも多くのアラフィフ女優が活躍している。なかでも話題作といえば、9月19日から放送開始され、初回放送から23.3%の高視聴率を記録したKBSの週末ホームドラマ『オー!サムグァンビラ』。この作品に出演中のチョン・インファは1965年生まれの54歳だ。夫と死別後、家政婦として働きながら3人の子供たちを育て上げた強い母親役を演じている。

アラフィフ女優が活躍する韓国エンタ

韓国バラエティー番組でも80〜90年代に活躍していたベテラン女優・タレントたちが復活し、テレビで活躍し始めている。MBCの人気バラエティー番組 『何して遊ぶ?(놀면 뭐하니?)』から誕生したガールズアイドルグループ「払戻遠征隊」のメンバーのひとりオム・ジョンファは、1969年生まれの51歳である。

オム・ジョンファといえば、50代とは思えない美しさとスタイルを維持、またスタイリッシュなファッションで有名な歌手だ。「払戻遠征隊」のその他のメンバー3人、イ・ヒョリ(40代)、ジェシー(30代)、K-POPグループMAMAMOOのメンバーのファサ(20代)と並んでも、見劣りしないかっこ良さで人気を集めている。彼女たちのデビュー曲『DON'T TOUCH ME』は、現在韓国の配信チャートでBTSの『Dynamite』を抑えて1位になるほどの注目ぶりだ。

視聴者の好みの多様化が背景に

KBSで放送中のリアリティー番組 『パク・ウォンスクの一緒に住もう(박원숙의 같이삽시다)』の出演者は、平均年齢68歳だ。ベテラン女優パク・ウォンスクをはじめ、現在独身の歌手や女優たちが、韓国の田舎で同居生活をする姿を追った番組である。一時期テレビから姿を消していたベテラン芸能人が、また復活しバラエティーで素の部分を見せる様子がウケているようだ。

テレビ番組は、コンセプトがはっきりしているため、視聴者のターゲットを絞りやすく、その世代に合わせてキャスティングしている様子がよくわかる。ただし、そればかりでは他の世代から見放されてしまう。

韓国のテレビ業界では、同世代からの共感を得つつも、他の世代を置いてきぼりにせず、支持されるような内容や、ベテランと若手の女優・タレント・歌手たちをバランスよく配置し、お茶の間に届けようとしている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国、債券発行で計40億ユーロ調達 応募倍率25倍

ビジネス

英CPI、10月3.6%に鈍化 12月利下げ観測

ビジネス

インドネシア中銀、2会合連続金利据え置き ルピア安

ワールド

政府・日銀、高い緊張感もち「市場注視」 丁寧な対話
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中