最新記事

ステイホーム

新型コロナの感染封じ込めた韓国 楽しみながらステイホームしたアイディアとは

2020年5月6日(水)19時00分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネイター)

世界的に話題となっているタルゴナコーヒー。作るためには材料の他に体力が必要だ。

<ひと足早く新型コロナ対策の制限解除となった韓国は、どんな工夫でステイホームを乗り切った?>

リモート飲み会、Netflix party、Zoom用壁紙、働く人に感謝の気持ちを込めた絵やメッセージ等を窓に張る窓際美術館......。今回の新型コロナウイルスによる世界的な外出自粛で様々なブームが生み出されている。

特にSATY HOMEの呼びかけが始まると、世界中から家で一人、もしくはリモートで楽しめるユニークなアイディアが誕生し、それがSNSなどを通じてどんどん世界に拡散されている。

そんななか、お隣りの韓国から誕生した大ヒットブームといえば、ダルゴナコーヒーと呼ばれる飲み物だろう。

ダルゴナコーヒーとは、外出自粛に家で時間をもて余した人たちが考え出した、美味しく時間つぶしができるコーヒーのアレンジレシピだ。まるでカフェメニューにありそうなビジュアルの可愛さも相まって、写真や動画がSNSで拡散されると、瞬く間に世界で大流行し始めた。

英語でも韓国語そのままのDalgona Coffeeという発音で呼ばれ、スウェーデンのあるカフェでは「Dalgona」の名前でメニューになったほどだ。

3つの材料を400回混ぜる

作り方は簡単だ。材料はたった4つ「水(もしくはぬるま湯)+砂糖+インスタントコーヒーの粉、そして牛乳」だけでできる。まず牛乳以外の材料を1:1:1の割合で容器に入れてホイップクリーム状態になるまで400回ほどまぜる。最後にコップに入れた牛乳に浮かべれば、おしゃれなお店で出てきそうなコーヒーが出来上がる。

ソウルの街を歩けば、カフェの多さに驚く日本人は多い。韓国人はカフェ好きで、またお茶よりもコーヒーの方が飲まれているのではないかと思うほど、珈琲党が多い国だ。コロナのせいで外出できないなか、カフェ好きの韓国人たちはこういった「おうちカフェ」をして楽しんでいる。

ダルゴナ(달고나 )とは、日本でも昔懐かしいカラメル焼のお菓子のことを指す。ダルゴナコーヒーのブームと共に、ソウル牛乳は「ダルコナ味の牛乳」を早速発売開始した。また、食品会社ノンシンからは、ベビースターラーメンを固めたようなチョルビョンというお菓子のダルゴナ味が発売され話題となった。何事もフットワークの軽さが韓国の特徴だ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米関税、英成長を圧迫 インフレも下押し=英中銀ディ

ビジネス

米9月中古住宅販売、1.5%増の406万戸 7カ月

ビジネス

ユーロ圏消費者信頼感指数、10月はマイナス14.2

ワールド

米、イスラエルによるヨルダン川西岸併合容認せず、副
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 2
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシアに続くのは意外な「あの国」!?
  • 3
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺している動物は?
  • 4
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 5
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼…
  • 6
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 7
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 8
    「石炭の時代は終わった」南アジア4カ国で進む、知ら…
  • 9
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 10
    【ムカつく、落ち込む】感情に振り回されず、気楽に…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 6
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 7
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 10
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中