最新記事

映画

新型コロナウイルスにジェームズ・ボンドも倒れる? 新作から映画祭までコロナショックに飲み込まれた映画界

2020年3月9日(月)20時15分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネイター)

続々と中止・延期となる映画祭

多くの人が各国から集まる映画祭も感染拡大の恐れがあるとして、開催の延期や中止に追い込まれる危機的状態だ。海外では、今月5日から開催予定だったギリシャの「第22回テッサロニキドキュメンタリー映画祭」を5月か6月に延期検討中である。

同じく今月24日開催予定だった「第44回香港映画祭&マーケット」は8月末に延期される。映画の買い付けバイヤーとっては、この香港マーケットはアジアの映画会社が多く参加するため、多数のアジア映画売買がされる場であったが、8月末にずれ込むと10月上旬の釜山映画祭、また11月の東京映画祭に日にちが近く、商談マーケットの意味がなくなってしまう。

4月6日からスイスで開催予定だった「ジュネーブ国際人権映画祭2020」も中止を発表した。これは、コロナウイルス拡散防止のために、スイス政府が1000人以上集まるイベントの禁止令を出したからだ。

4月15日から開催される予定だった「北京国際映画祭」は、今年で第10回目の開催記念年だったが、残念ながら延期の公式発表が出された。開催日程は今後のコロナウイルスの状況を確認しながら決めるという。

さらに、来月24日イタリアで行われるはずだった「第22回Udine Far East Film Festivalも6月26日へ変更すると発表した。イタリアも北部の地域を1600万人単位で隔離するほど感染の被害が広がっている。6月末にはこの状況が落ち着いて、延期された映画祭が無事開催されればと願うばかりだ。

カンヌ国際映画祭は?

世界三大映画祭の一つ、フランスで行われる「第73回カンヌ国際映画祭」の開催予定に世界中の注目が集まっている。現在のところ、予定通り5月12日から開催予定だと言われている。しかし、フランス政府は5000人以上集まる行事の禁止令を発令したことにより、日程変更するのではないかと話題だ。カンヌ映画祭は、現地時間の4月16日午前11時に記者会見を行うことを発表、ここで今後の予定を公式発表される予定だ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

豪、イラン女子サッカーチーム2人に追加で人道ビザ 

ワールド

中東各地で攻撃、ホルムズ海峡などで商船被害 情勢緊

ビジネス

中国自動車販売、2月は国内不振で2年ぶり大幅減 輸

ワールド

焦点:中東紛争でガソリン高騰、米中間選挙に向け共和
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開された皇太子夫妻の写真が話題に
  • 4
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 5
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 6
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 7
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目…
  • 8
    人間ダンサーを連れて「圧巻のパフォーマンス」...こ…
  • 9
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 10
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 6
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 7
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中