最新記事

教育

「できる東大生」はノートの取り方が全然違う アウトプットのための凄い思考術

2021年5月22日(土)13時00分
片山 湧斗(東京大学学生・理科三類在学中) *東洋経済オンラインからの転載

同じように、本を読んだり誰かの話を聞いたりしたとしても、その次の日に自分一人でその内容をアウトプットすることができないのならば、はっきり言ってインプットした意味がないのです。

「試験ではこう問われるのではないか」「あとから使えるように勉強しなければならない」という意識を持って、アウトプットできるようにインプットをする。これらのノートからは、そういう姿勢が見て取れます。

関連性を意識して忘れないようにする

また、「アウトプット」というのは試験だけでなく、関連性を意識して忘れないようにする、ということも含まれています。

newsweek202105211807.png

「Inter」「-mission」の関連性を整理している(画像:筆者提供)

これは東大生がよくノートで使っている、「メモリーツリー」という考え方です。ノートの中心にテーマとなるワードを書き、そのまわりに、テーマと関連する情報をいくつか記入し、線でつないでいきます。記入した情報に関係する情報を、そのまわりに記入して線でつないでいき、関連性がわかるようにノートを取ることができれば完成、というものです。

「Interactが相互に作用する」「interpretが解釈する」と個別で覚えていても、すぐに忘れてしまいます。でも「interというのは『中』とか『間』という意味で、インターチェンジとかインターネットとかと同じカテゴリーだったな」と考えることができれば、「interactは、『間』から派生して相互に作用する、だった!」とすぐに思い出すことができます。

ノートを取りながら、関連性を整理していくことができ、効率的に学習できるということです。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

国連安保理が緊急会合、イランとイスラエルが非難の応

ワールド

イラン、米との協議「無意味」 イスラエル攻撃巡り不

ワールド

イランとイスラエル、再び相互に攻撃 テヘラン空港に

ワールド

焦点:トランプ減税法案、米重要鉱物企業を直撃 税控
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 2
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生きる力」が生んだ「現代医学の奇跡」とは?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    【動画あり】242人を乗せたエア・インディア機が離陸…
  • 5
    ゴミ、糞便、病原菌、死体、犯罪組織...米政権の「密…
  • 6
    メーガン妃がリリベット王女との「2ショット写真」を…
  • 7
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未…
  • 8
    「結婚は人生の終着点」...欧米にも広がる非婚化の波…
  • 9
    先進国なのに「出生率2.84」の衝撃...イスラエルだけ…
  • 10
    世界一人口が増えているのはイスラム教徒――若さと出…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 3
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 4
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 5
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 6
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 7
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 8
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 9
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 10
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中