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日経平均5万4000円台でも東京ディズニー株は低迷...それでも「売上高1兆円戦略」に綻びが見えない理由

2026年2月5日(木)15時52分
中島恵 (明治大学 経営学部兼任講師*DIAMOND Onlineからの転載)

「客単価を上げる」戦略にシフト1万8196円と過去最高に

コロナ禍で大打撃を受けたOLCは、客数を増やすことよりも「客単価を上げる」戦略にシフトしました。その成果は着実に出ています。

まず、年間パスポートを廃止し、1日入場券を価格変動制にして値上げしました。さらに飲食、グッズ販売、有料ファストパス(ディズニープレミアアクセス:DPA)、ホテル宿泊などの全項目で客単価を上げることに成功しています。


その結果、2025年4~9月期の売上高は前年同期比6.4%増の3161億円と、中間期として過去最高を記録しました。客単価は前年比5.2%増の1万8196円と、こちらも過去最高に。特に、DPAやホテル客室単価の上昇が大きく影響しています。

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OLCファクトブック2025年3月期

営業キャッシュフローを原資に再投資サイクルが確立されている

財務を見ると、25年3月期のROE(自己資本当期純利益率)は12.9%と高い水準です。日本ではROEは8%以上で推奨、8~10%で安定した収益力、10%以上は優良企業とみなされています。

OLCはパークを運営して得た利益、つまり営業活動によるキャッシュフローを原資に、新規エリアやアトラクションを導入するなど再投資サイクルが確立されているので、短期的な景気変動には耐えられます。

また、OLCの自己資本比率は67.9%(25年3月期)。業種によりますが、自己資本比率は一般的に20%未満が危険水域、30%以上が良好、50%以上が財務的に安定とされています。OLCは借入金が少なく、自己資本で追加投資をしているのも特徴です。

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