FRBの不確かな利下げ──トランプの政治介入でレームダック化寸前のパウエル議長の最後の抵抗
Donald Trump Reacts to Federal Reserve Interest Rate Cuts
解雇の件数は低水準を保っているが、多くのエコノミストは「採用も解雇も少ない」状態が続いていると指摘しており、FRBが景気後退を引き起こさずにインフレを抑えるという目標の達成を難しくしている。
さらに、連邦政府の一時的な閉鎖により雇用やインフレに関する2カ月分の統計が遅延しており、FRBは限定的な経済データのなかで対応を迫られている。
1月下旬の次回会合時には、3カ月分の統計が出揃う見通しだ。それらのデータで労働市場のさらなる悪化が示されれば、FRBは再度の利下げを検討する可能性がある。一方、雇用が安定しつつもインフレが高止まりすれば、数カ月間は据え置きを選ぶ可能性もある。
政治情勢もFRBの動きを不透明にしている。トランプは今月中にも次期議長を指名する可能性を示唆しており、即時の利下げを指名の条件にしている。
候補の1人とされるケビン・ハセットはトランプの経済顧問であり、長らく低金利政策を支持してきたが、今週のCNBCのインタビューでは、具体的にどれだけの利下げを支持するかは明言せず、「データを見て判断すべき」と述べるにとどめた。





