FRBの不確かな利下げ──トランプの政治介入でレームダック化寸前のパウエル議長の最後の抵抗
Donald Trump Reacts to Federal Reserve Interest Rate Cuts
利下げの是非を巡る分裂は、雇用を支えるために緩和を重視する立場と、インフレが依然として高水準であるとの懸念から利下げに慎重な立場の対立を反映している。
FRBの19人の委員の間では、来年の四半期ごとの利下げ見通しに大きなばらつきがある。7人が据え置きを予想し、8人が2回以上の利下げ、4人が1回のみの利下げを予測する。実際の金利決定には12人の委員が投票する。
今回の決定は、米国の多くの家庭で生活必需品、家賃、公共料金などの価格高騰に対する不満が募るなかで行われた。
インフレ率は3年前のピークから大きく低下したが、なお高水準にある。
先週公表された政府の統計によれば、FRBが重視するインフレ指標は9月に前年同月比で2.8%上昇した。2020年以降の消費者物価はおよそ25%上昇しており、かつての急騰と比べれば落ち着いたものの、依然として家計に重くのしかかっている。
同時に、雇用市場の勢いも鈍化している。今年の雇用増加は大幅に減速しており、失業率は3カ月連続で上昇し、4.4%と4年ぶりの高水準に達した。





