最新記事
キャリア

「自分らしく働く」を諦めないで! 自分の「やりたい仕事」と「強み」は、こうすれば見つかる

2024年3月5日(火)19時03分
flier編集部

「自分らしく」の中身を掘り下げるには?

──自分らしく働きたいものの、「自分らしく」の中身を言語化できていない方もいると思います。そうした方へのアドバイスはありますか。

「自分らしく」の中身を掘り下げて言語化するためには、自分のことを知るというアクションが大切だと思うんですよね。これまでどんな経験を積んできて、どんな強みやスキルを得てきたのかを振り返ってみることが大切です。

自己分析には、主観をもとにする方法と、客観的に知る方法の2つがあります。前者の1つに「ライフラインチャート」があります。グラフの横軸に年齢、縦軸に充実度をとり、これまで歩んできた道のりを振り返ることで、ご自身がどういう状態だと心地いいのかが見えてきます。さらには、作成するタイミングによって異なる気づきが得られます。

年代を問わず「やりたいことがわからない」という悩みは多いのですが、感覚的に「こういう条件が維持できていると嬉しい」というのを考えてみるのがおすすめです。たとえば、「未知のことをやるとワクワクする」という方なら、現状を振り返って「最近新しい挑戦をしていなかったから、新しい業務に手を挙げてみよう」といった気づきを得られるでしょう。

もう1つ、アセスメントなどを使った客観的な自己分析です。自分の才能(資質)を知る「クリフトンストレングス(旧ストレングスファインダー)」のように、さまざまな自己分析・自己診断ツールがWEBサイト上で提供されています。

第三者に意見を聞くのもよいし、キャリアカウンセリングやコーチングなど、キャリア支援のプロに頼るのも手です。オンラインでコーチングなどを受けられるサービスも増えてきました。

こんなふうに、自分の培ってきたものや感情を見つめ直して、自己理解を深めていただけたらと思います。

ホームからアウェイへと「越境」すると、強みが見える

──「自分らしく働く」を実現する上で、越境体験が大切になると本書にありました。その背景は何でしょうか。

なぜ越境体験がよいかというと、普段なら気づけない自分の強みに気づきやすくなるからです。法政大学大学院教授の石山恒貴先生は、「『自分がホームと考える場所』と『自分がアウェイと感じる場所』とのあいだを行き来し、ホームとは異なる知・考え方を獲得していく学びのあり方を「越境的学習」と表現しています。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日銀総裁、12月会合で利上げの是非「適切に判断」 

ワールド

旧統一教会の韓鶴子総裁、初公判で起訴内容を否認

ワールド

韓国製造業PMI、11月は2カ月連続50割れ 需要

ビジネス

豪証取、情報開示システムに障害、一部復旧も約80銘
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業界を様変わりさせたのは生成AIブームの大波
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    メーガン妃の写真が「ダイアナ妃のコスプレ」だと批…
  • 5
    「世界で最も平等な国」ノルウェーを支える「富裕税…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 8
    中国の「かんしゃく外交」に日本は屈するな──冷静に…
  • 9
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 10
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 5
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 8
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中