最新記事
仕事術

嫌われる人の「会話」には、明らかな共通点があった...いい人間関係を作るため絶対に避けるべきこととは?

2023年11月1日(水)17時00分
flier編集部

エグゼクティブ・コーチ林健太郎氏

エグゼクティブ・コーチ林健太郎氏(flier提供)

まず考えたいのは、「そのとき、なぜあなたが話すのか」ということです。おそらく自動反応的に言葉を発してしまいがちだと思うんですけど、それって本当に必要なのか、というところをまず考えたいですね。

「会話はキャッチボール」と言いますけど、みんな自分も相手もボールを持っているようなキャッチボールをしてますよね。相手からボールを受け取る前に「俺今日こういうことがあったんだけどさ」って投げてしまうような。

「今日こういうことがあったんだよ」ってボールがきたら、「そういうことがあったんだね」って丁寧に受け取る。それだけで、シンプルに否定しない会話ができます。そういう意味では、相手に対する好奇心をもちたいですね。「今日やけに言葉がチクチクしてるけど、何かあったのかな」とか。そういう裏読みしていくような好奇心があるといいと思います。

会話の69%には正解がない

本にも書いたのですが、およそ69%の会話には正解がないという統計データがあるそうです。今は多様性の時代ですし、相手を「間違ってる」と決めつけるのはちょっと危ない気がします。

例えば、部下が商談に遅刻してきたら「普通さ、最初の商談に遅刻してこないよね」と言いたくなりますが、部下にもそれなりの理由があるはずです。もちろんお客さんに迷惑をかけているなら注意すべきですが、不用意に非難することで、部下との関係性が悪化するという側面もまた事実です。

その両面を理解しておくと、後でリカバリーができますよね。「あのときは、こういう理由で言っちゃったんだけど、気悪くした?ごめんね。きっと事情があったんだよね、教えてよ」と。それだけでも全然違ってきます。

あとは、なぜ相手を否定してしまうかというと、「何か有意義なことを言わなきゃいけない」「価値提供しなきゃいけない」というプレッシャーがあると思います。そうしないと認められないと思っているというか。

でもね、あなたはそこにいるだけでも十分な価値を持っています。存在だけで価値提供できているということは、知っていてほしい大事なポイントです。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏CPI、4月はサービス上昇でコア加速 6月

ワールド

ガザ支援の民間船舶に無人機攻撃、NGOはイスラエル

ワールド

香港警察、手配中の民主活動家の家族を逮捕

ビジネス

香港GDP、第1四半期は前年比+3.1% 米関税が
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 5
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 6
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 7
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 8
    目を「飛ばす特技」でギネス世界記録に...ウルグアイ…
  • 9
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 10
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 8
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 9
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中