最新記事
AI

グーグル、ChatGPT競合の対話AI「Bard」を一般公開...ただし「間違うこともある」と注記

2023年3月22日(水)09時40分
冨田龍一
グーグル

Sundry Photography-Shutterstock

<グーグルが対話AI「Bard」をアメリカとイギリスで提供開始。今後はより多くの国・地域、言語で展開へ>

グーグルは現地時間3月21日、対話AI「Bard」をアメリカとイギリスで一般公開したと発表。検索エンジンには統合せず、専用サイトとして提供開始した。

今後はより多くの国・地域、言語で展開。また自然言語だけでなくコードなどにも対応し「マルチモーダルな体験」も可能にしていく予定だ。

BardはAI開発企業・OpenAIが開発した「ChatGPT」のように、自然言語を入力すると回答を得られるサービス。基盤はグーグルが開発してきた「LaMDA(Language Model for Dialogue Applications:対話アプリケーション用言語モデル)」だ。

グーグルは2月6日にBardを「開発中」だと公表。だがその際、公式ブログにBardによる誤回答を掲載していたとして、グーグル親会社アルファベットの株価は急落した。社内からは「急ぎすぎ」「近視眼的」などと怒りの声が上がったという。こうした経緯もあってか、グーグルはBardに「間違うこともある」といった注記をつける方針だ。

【動画】グーグルの株価を急落させた対話AI「Bard」の誤回答

マイクロソフトは2月より対話AIを統合した検索エンジン「Bing」を提供しており、フェイスブック親会社のメタも大規模言語モデル「LLaMA」を公開、そして生成AI特化の専門組織を発足するとも発表している。今後、大手テック企業による生成AI領域での競争はより激化していきそうだ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米、新たな相互関税率は8月1日発効=ホワイトハウス

ワールド

米特使、イスラエル首相と会談 8月1日にガザで支援

ビジネス

エヌビディア「自社半導体にバックドアなし」、脆弱性

ワールド

トランプ氏、8月8日までのウクライナ和平合意望む 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから送られてきた「悪夢の光景」に女性戦慄 「這いずり回る姿に衝撃...」
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 4
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 5
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 6
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 7
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 8
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 9
    【クイズ】2010~20年にかけて、キリスト教徒が「多…
  • 10
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 8
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 9
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 10
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中