最新記事

メンタルヘルス

やりたいことが見つからない...「かくれ繊細さん」の特徴と、共通する悩みの解決法

2022年12月3日(土)13時35分
flier編集部

読み返すたびに気づきがあるロングセラー

──時田さんがこれまで読まれた本のなかで、かくれ繊細さんが才能を発揮していくうえでおすすめの本はありますか。

全米で400万部、世界40カ国で翻訳されたロングセラー『ずっとやりたかったことを、やりなさい』です。この本では、毎朝、頭に浮かんだことを書き出していく「モーニング・ページ」というワークがあります。「書くことがないな」という局面がきたら、それは本心にふたをしている証拠。「なぜ書くことがないと思うのだろう?」と掘り下げて書き続けると、本心を言語化できるようになります。

この本を初めて読んだときは心底悩んでいた時期でしたが、ワークの答えを書き出すなかで、「自分のやりたいことはこれなのか!」と、湧き上がる瞬間が訪れました。読み返すたびに、気づきと驚きがあり、まるで思考の森を散策しているような気分になれる一冊です。かくれ繊細さん、非繊細さんを問わず、脳内の整理に効果的です。

221201fl_hsp06.jpg

いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。
 著者:ジュリア・キャメロン、エマ・ライブリー
 翻訳:菅靖彦
 出版社:サンマーク出版
 要約を読む

──最後に、時田さんがこれから挑戦してみたいことを教えてください。

あらゆる人がそれぞれの特性をもって心地よく生きられる社会づくりに寄与したいと考えています。その前提のもとで、「かくれ繊細さん」の将来の不安を減らす選択肢をつくりたいですね。たとえば、かくれ繊細さんの特性に配慮がなされるような老人ホームを整えるとか。「みんなと足並みをそろえられなくてスタッフを困らせてしまうのでは」などと不安を抱えている方がいるので。一人一人が自身の力を惜しみなく発揮できるよう後押しに、力を注いでいきたいです。


時田ひさ子(ときた ひさこ)

221201fl_hsp03.jpg

HSS型HSP専門心理カウンセラー

HSP/HSS LABO代表

早稲田大学文学部心理学専修卒業。生きづらさ研究歴は高校時代より35年。生きづらさを解消するヒントを得るために早稲田大学文学部心理学専修に進学。卒業時の論文テーマは、人の興味の持ち方、失い方に、学習過程を掛け合わせた視点を観察し考察する研究。さらに、思春期の子どもとの関係を改善するために、臨床心理学を大学院で学ぶ。アドラー心理学、認知行動療法、フォーカシング、退行催眠、民間の手法まで多数の心を取り扱う方法を習得するものの、自身の生きづらさの完全解明にはつながらなかった。その後、心理カウンセラーとして、HSS型HSPへのカウンセリングをのべ1万5000時間実施。講座受講生からのメール、LINEのやりとりは月100時間以上、かくれ繊細さんオンラインコミュニティ主催。著書に『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』(フォレスト出版)がある。

◇ ◇ ◇


flier編集部

本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。

通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されており、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

このほか、オンライン読書コミュニティ「flier book labo」の運営など、フライヤーはビジネスパーソンの学びを応援しています。

flier_logo_nwj01.jpg

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米イラン高官の核協議が終了、アラグチ外相「良好なス

ワールド

中国が秘密裏に核実験、米国が非難 新たな軍備管理合

ビジネス

ユーロ高、政治的意図でドルが弱いため=オーストリア

ビジネス

英シェル、カザフ新規投資を一時停止へ 政府との係争
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近したイラン製ドローンを撃墜
  • 2
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新世論調査が示すトランプ政権への評価とは
  • 3
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入った「最強ライバル」の名前
  • 4
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 5
    「右足全体が食われた」...突如ビーチに現れたサメが…
  • 6
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 7
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 8
    「反トランプの顔ぶれ」にMAGAが怒り心頭...グリーン…
  • 9
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 10
    「エプスタインは悪そのもの」「悪夢を見たほど」──…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中