最新記事

メディア

投資家バフェット、長年守ってきた80紙の新聞事業を売却 その訳は?

2020年1月30日(木)10時15分

米著名投資家ウォーレン・バフェット氏(写真)は新聞事業は財務見通しが悪化していたにもかかわらず、バフェット氏が長い間、守り続けていた。同氏は十代のころに新聞配達をしていた。2019年5月4日、ネブラスカ州で撮影(2020年 ロイター/Scott Morgan)

米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは傘下の新聞事業をリー・エンタープライゼズに1億4000万ドルで売却することに合意した。新聞事業は財務見通しが悪化していたにもかかわらず、バフェット氏が長い間、守り続けていた。

売却対象にはバークシャーが本社を置くネブラスカ州オマハの「オマハ・ワールド・ヘラルド」やニューヨーク州の「バッファロー・ニュース」、バージニア州の「リッチモンド・タイムズ・ディスパッチ」、オクラホマ州の「タルサ・ワールド」など日刊新聞31紙と週刊新聞49紙が含まれている。リーは日刊新聞50紙を保有している。

新聞事業の売却に伴いバークシャーはリーに5億7600万ドルの資金を9%の金利で貸し出し、リーは既存債務を借り換える。これによりバークシャーはリーに対する唯一の貸し手となる。

売却手続きは3月半ばに完了する見通し。

バフェット氏は声明で、新聞事業をリー以外の企業に売却することに「全く興味はない」と断言。重要な役割を担う地方新聞の事業に、リーほど全力で取り組む組織は他に存在しないと説明した。

バークシャーは鉄道会社BNSFや自動車保険会社ガイコなど90以上の事業を保有、新聞事業の大半は過去10年以内に取得している。

新聞事業がバークシャー全体に占める比重は小さいとはいえ、バフェット氏が1つの事業全体を売却するのは異例だ。同氏は十代のころに新聞配達をしていた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



20200204issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年2月4日号(1月28日発売)は「私たちが日本の●●を好きな理由【中国人編】」特集。声優/和菓子職人/民宿女将/インフルエンサー/茶道家......。日本のカルチャーに惚れ込んだ中国人たちの知られざる物語から、日本と中国を見つめ直す。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国首相、フォーラムで一段の経済開放約束 日本企業

ワールド

G7、エネ供給支援へ必要な措置講じる用意 外相声明

ワールド

トランプ氏、米空港にICE捜査官派遣と警告 予算巡

ワールド

トランプ氏、イランに48時間以内のホルムズ開放求め
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 3
    メーガン妃、親友称賛の投稿が波紋...チャリティーの場でにじんだ「私的発信」
  • 4
    BTSカムバック公演で光化門に26万人、ソウル中心部の…
  • 5
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 6
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    「カメラの目の前」で起きた爆発の瞬間...取材中の記…
  • 9
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 10
    「日本人のほうが民度が低い」を招いてしまった渋谷…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 9
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 10
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中