プレスリリース

ラック、AIで不正取引を検知する新サービス「AIゼロフラウド」を提供

2022年02月17日(木)13時30分
株式会社ラック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:西本 逸郎、以下 ラック)は、昨今急速に被害額が拡大している特殊詐欺によるATM不正利用※1に対して、当社の金融犯罪対策センター(以下 FC3:Financial Crime Control Center)※2が開発した人工知能(AI)を活用し、不正取引を検知、防御するサービス「AIゼロフラウド(AI ZeroFraud)」の提供を2022年2月17日より開始しました。

AIゼロフラウド(AI ZeroFraud)
https://www.lac.co.jp/solution_product/zerofraud.html

※1 預貯金詐欺、キャッシュカード詐欺盗など、犯罪者がキャッシュカードを騙し取り、ATMを不正利用して出金する手口。
※2 金融犯罪対策センター(FC3:Financial Crime Control Center)は、近年のスマホ決済やネット通販の拡大に伴い、急増している金融犯罪被害の抑止を実現すべく2021年5月1日に設立されました。
https://www.lac.co.jp/corporate/unit/fc3.html


AI不正取引検知サービスAIゼロフラウドは、ラックが開発した新しいソリューションで、金融機関のサービス利用者の取引行動から特殊詐欺行為を発見し、不正利用を停止することができます。高精度なAI不正検知機能を搭載し、国内の金融機関向けに提供を開始しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/298030/LL_img_298030_1.png
AI不正取引検知サービスAIゼロフラウド概要

AIゼロフラウドは、FC3が提供するAI不正取引検知エンジンを活用し、金融機関から送信される取引情報を受け取り、分析結果を返信します。


■AIゼロフラウドの特長
特長1:金融犯罪に対する深い知見を活用した、AIエンジンの検知性能
狡猾な犯罪者は盗み取ったカードを悪用しますが、そういった不正取引は正常な取引と比べて極端に件数が少なく不均衡データとなるため、従来のルールベースの検知では対応が難しいケースがありました。ラックが開発した技術では、FC3と金融機関が持つ犯罪パターン情報を分析し、学習用データの比率調整を実施することでAIモデルの「特徴量エンジニアリング」に反映しました。これによって不均衡データでも発見率を飛躍的に向上させ、94%という高い不正取引検知率を実現しました。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/298030/LL_img_298030_2.png
AIエンジンの検知性能

特長2:柔軟なシステム連携
AI不正検知システムと金融機関のシステムの連携は、取引データと分析結果の受送信のみを行う仕様です。金融機関のシステムへ大きな変更を加えず実装できます。また、既存の不正取引検知システムがある場合にも協調して動作することが可能なため、過去のシステム資産を無駄にしません。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/298030/LL_img_298030_3.png
柔軟なシステム連携

特長3:最新の脅威への迅速な対応
不正取引を検知するAIエンジンは、FC3が日々収集する犯罪パターン情報によりアップデートされています。金融機関は不正検知システムの定期チューニングによって、最新の脅威に対して迅速な対応が可能です。

特長4:分析結果のレスポンスパフォーマンス
日々膨大に発生している金融取引に向けて、金融システムの処理に遅延を起こさせないAIエンジンの分析レスポンスを実現しています。金融機関の利用者の利便性を損なうことなく、安全性を向上させることができます。


■AIゼロフラウドの価格
顧客の要望、要件に応じ、個別見積もりとなります


ラックはFC3を中心に、金融というライフラインを守る技術開発・サービス提供することで、特殊詐欺やサイバー犯罪など金融犯罪被害の抑止に貢献していきます。


【株式会社ラックについて】 https://www.lac.co.jp/
ラックは、システムインテグレーションとサイバーセキュリティの豊富な経験と最新技術で、社会や事業の様々な課題を解決するサービスを提供しています。創業当初から金融系や製造業など日本の社会を支える基盤システムの開発に携わり、近年ではAIやクラウド、テレワークなどDX時代に適した最新のITサービスも手掛けています。また、日本初の情報セキュリティサービス開始から25有余年にわたり、国内最大級のセキュリティ監視センターJSOC、サイバー救急センター、脆弱性診断、ペネトレーションテストやIoTセキュリティなど常に最新のサイバー攻撃対策や事故対応の最前線に立ち、情報セキュリティ分野のリーディング企業としても成長を続けています。


* ラック、LACは、株式会社ラックの国内及びその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載されている会社名・団体名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。
* 記載されている情報は、発表時点のものです。その後予告なしに変更となる場合があります。


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米議員、戦争権限決議案提出 「近く」ベネズエラ攻撃

ワールド

EU、リサイクル可能な電池・レアアース廃棄物の輸出

ビジネス

中立金利は推計に幅、政策金利の到達点に「若干の不確

ビジネス

日銀の国債買い入れ前提にせず財政政策運営=片山財務
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 2
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 3
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国」はどこ?
  • 4
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 7
    台湾に最も近い在日米軍嘉手納基地で滑走路の迅速復…
  • 8
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 9
    トランプ王国テネシーに異変!? 下院補選で共和党が…
  • 10
    見えないと思った? ウィリアム皇太子夫妻、「車内の…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 4
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 5
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 6
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 7
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 8
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中