最新記事
シリーズ日本再発見

「自転車と盆栽のまち」さいたま市で、遠隔制御ライトアップが生み出す地域活性化の種

2023年11月22日(水)17時00分
高野智宏

インドの照明演出は、日本国内のクラウドサーバーを通じて、つまり日本から遠隔で照明演出をコントロールするものだ。となれば、このシステムの活用により、日本や世界のどこであっても、その自然や街並みといった風景のポテンシャルを増幅させ、観光資源として価値を高めることができるのではないか。

さいたま市は「自転車レース」と「盆栽」を観光資源として活用し、地域活性化につなげようとしている。これら2つのコンテンツをさらに強化し、持続可能なまちづくりを進めるためには、「さいたま市に愛着を抱く自転車レースファン、盆栽ファン」を増やしていく努力が必要だろう。

照明演出が、そんな「地域のファン」づくりの一助となる――。さいたま市の取り組みは、先進のデジタルテクノロジーが持続可能なまちづくりにも役立つことを示していると言えるのかもしれない。


<イベント概要>
■タイトル:THE BONSAI microcosm journey THE盆栽 小宇宙の旅
■開催場所:さいたま市大宮盆栽美術館
■開催日時:2023年12月10日までの金・土・日・祝日夜間限定
      土曜:17:00~20:00、金・日曜:17:00~19:00
■入場料:一般310円(通常時同様)

【関連記事】
環境問題「光害」に対処し、アジア初カテゴリーの星空保護区に。福井県大野市はいかに認定を勝ち取ったか
都会で育つ植物が季節を勘違いする理由
知られざる数億ションの世界(2)夜、照明がつかない住戸には大型金庫がある

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:値上げ続きの高級ブランド、トランプ関税で

ワールド

訂正:トランプ氏、「適切な海域」に原潜2隻配備を命

ビジネス

トランプ氏、雇用統計「不正操作」と主張 労働省統計

ビジネス

労働市場巡る懸念が利下げ支持の理由、FRB高官2人
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 3
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿がSNSで話題に、母親は嫌がる娘を「無視」して強行
  • 4
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 5
    【クイズ】2010~20年にかけて、キリスト教徒が「多…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    これはセクハラか、メンタルヘルス問題か?...米ヒー…
  • 8
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 9
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 10
    オーランド・ブルームの「血液浄化」報告が物議...マ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 8
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 9
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 10
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 10
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中